電気工事では3相200Vのファンやポンプの操作に
押しボタンスイッチを使用します。
押しボタンスイッチとは
押しボタンスイッチとは、一般にボタンを押している間だけ
接点が動作し、ボタンから離すと復帰するスイッチのことです。
保持形のスイッチもあり、ボタンを押してから指を離しても
動作状態が保持されます。
電気工事で使用する押しボタンスイッチは3相200Vのファン
を操作するスイッチ、
動力制御盤の盤面に取付けてあるポンプやファン
を操作するスイッチなどがあります。
押しボタンスイッチの種類
押しボタンスイッチには、いろいろな形のものがあります。
正面から見たボタンの形が丸形の
「丸形押しボタンスイッチ」と、正方形や長方形の形の
「角形押しボタンスイッチ」
側面から見た時、操作していない状態でボタンの頭部が周囲の
枠から飛び出した状態のボタンを「突形ボタンスイッチ」、
枠と同じ高さの「平ボタンスイッチ」、枠より凹んでいる
「沈みボタンスイッチ」、頭部がキノコ形になっている
「キノコ形押しボタンスイッチ」
突出部が大きく手の平でも操作できる「パーム形押しボタンスイッチ」
があります。
また、押しボタンにはいろんな色があり、JISなどで規定が決まっています。
例えば非常操作用のボタンは必ず赤色です。
ボタン部に文字などを表示できる「記名式押しボタンスイッチ」や
ボタンが発光する「昭光式押しボタンスイッチ」もあります。
最近ではランプの寿命が長いLED灯を使っているため、押しボタン
のランプ切れは少なくなっています。
名称 | 押しボタンの色 |
---|---|
非常操作 | 赤色を使用しなければならない |
始動操作 | 白・灰・黒が使用でき、白がもっとも適切。緑も使用できる |
停止操作 | 黒・灰・白ができ、黒がもっとも適切とされる。赤も使用だが、非常操作機器の近くでは 使用しないのが望ましい。緑は使用不可 |
リセット操作 | 青・白・灰・黒が使用可 |
押しボタンスイッチのシンボルと結線図
電気工事で主に使用する押しボタンスイッチは
ONボタンとOFFボタンがセットになっているスイッチです。
押しボタンスイッチのシンボルは