試験方法

検電器の使い方

低圧検電器、高低圧検電器の使い方です。

検電の目的と使い方

検電器(けんでんき)とは電気が通電しているかを確認する計測器で、
ケーブルやコンセントなどに検電器の先端を当て、検電します。

低圧検電器


低圧検電器はペンタイプのコンパクトなものが良く使われます。
ペンタイプですので、ポケットに入れておけばいつでも使うことができます。

先端は金属非接触型なので、安全に検電できます。

検電したい物に先端を近づけて、 赤色発光とブザー音が鳴れば通電しています。
何も反応がなければ停電しているということです。

先端にLEDライトが内蔵しているタイプもあり、暗いところでも使用できるので便利です。

最近の検電器は性能が良いので、以前の機種のように誤反応があまりなく、
信頼できるものになっています。

検電器はあくまで、検電のための機器ですので、電圧測定はテスターで行ってください。

また、低圧(600V以下)専用の検電器なので、
絶対に高圧電路の検電は行わないでください。危険です。

受電後は検電器は必需品

受電をしてからの現場作業では、検電器が必需品となります。
受電をすると、徐々に分電盤への送電、照明、コンセントへの送電を行っていきます。

受電前にほぼ施工完了しているのが理想ですが、現実はそうではありません。
送電を行いつつ、施工も行わなければならない時期があります。

このようなとき、検電器でケーブルやコンセントが生きているか
調べて施工を行います。でないと生きたケーブルをペンチで切断し
ペンチをダメにしたり、最悪の場合、感電事故にも発展することもあるので
十分注意しましょう。


高・低圧検電器


高圧検電器は7000Vまでに使用できます。それ以上は使用できませんので注意
してください。

検電する時はヘルメット、高圧用絶縁ゴム手袋、高圧用絶縁ゴム長靴を着用して
行います。

検電器にあるテストボタンを押し、正常か確認してから検電します。

検電器の握り部をしっかりと持ち、対象検電部に当てます。
検電器の音が鳴れば通電しています。

被覆電線の上から検電するときは、検知部を十分に電線上に当てないと、
心線と検知金具との間の静電容量が変わり、動作感度が鈍くなります。

また、高圧電力ケーブルは、導体が導電テープで遮へい接地されているので検電できません。

高圧電路は非常に危険です。
高圧の検電、操作を行う場合は高圧・特別高圧電気取扱者安全衛生特別教育
を受講した人が行ってください。


検電器の使用上の注意事項

・毎日検電器の機能を確認します。
・電路の検電は1線ごとに行い、検電漏れのないようにします。
・電池内蔵型の検電器は電池の寿命に注意します。
・検電器は交流回路には交流用、直流回路には直流用を使用します。
・操作盤内など狭い部分の検電を行うとき、検電器の金属部分で線間短絡等を起こさないように注意します。
・検電器はていねいに取り扱い、衝撃を加えないようにします。

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