端子盤とは、製作時の注意事項
・端子盤は、電話設備、LAN設備、非常放送設備(一般放送設備)、
インターホン設備、呼出し設備などの端子台を設置し、ケーブルを接続するための盤です。
・端子盤の金属製の外箱には、製造者の標準による接地端子を設けること。
・配線孔は、電線の被覆を損傷するおそれのないようにブッシングで保護します。
・端子盤内に設置するコンセントは露出コンセントとし、接地端子付きが良いです。
コンセントはセパレータで弱電との離隔を取ります。
・端子盤のセパレータは、標準厚さ1.2mm以上の鋼板または
標準厚さ3.0mm以上の合成樹脂製とし、着脱可能なものとします。
・端子盤またはラックは、内蔵する機器のほか、配線スペースを見込み、
ケーブルを固定できるものとする。
・キャビネットを構成する各部は、鋼板またはステンレス鋼板とし、その標準厚さは、
正面の面積に応じて異なります。以下の表を参照。
正面の面積(㎡) | 標準厚さ(mm) | |
---|---|---|
鋼板 | ステンレス鋼板 | |
0.1以下 | 1.0 | 0.8 |
0.1を超え0.2以下 | 1.2 | 1.0 |
0.2を超えるもの | 1.6 | 1.2 |
・端子盤のドアの裏面には、接続図や系統図を収納する図面ホルダを設けます。
端子盤記号
端子板の種類
端子板の種類 | 特徴・用途等 |
---|---|
B形端子板 | 構内交換設備用以外、小勢力回路にも使用される。 ねじ接続なので接続強度が機械的に優れています。 |
D形端子板 | B形端子板に木台を設けたものでB形端子板に準ずる。 |
E1形端子板 | 構内交換設備用として使用され、主として、MDFより電話機への配線のうち、 最終端子盤用として使用する。端子は片ねじ、片クリップ。 |
E2形端子板 | ケーブル対ケーブルの接続端子として使用され、主としてMDF、IDF用 に使用する。端子は両クリップ。 |
F形端子板 | マルチ接続(分岐)等に使用する。端子は無く心線孔に差込んで接続する。 |
G1形端子板 (圧接接続端子) |
圧接接続による端子板で25対単位でマウントに取付ける。多対数の 構内交換設備のMDFやIDFの盤内に設置の他、情報回線として使用する 場合、架や19インチラックにも設置が可能。 |
G2形端子板 (圧接接続端子) |
G1形端子板に準じて使用する。G1形端子板に保安器や弾器の取付が 可能な端子板。 |
I形端子板 (圧接接続端子) |
圧接接続による端子板で多対数の構内交換設備のMDFやIDFの壁掛けの 盤内に設置の他、情報回線として使用する場合、架や19インチラックに も接地が可能。音声やデータ回線対応の種々の製品が存在する。 SPDや弾器が取付可能。 |
通信用SPD
通信用のSPDは、カテゴリC2またはD1の性能を持つものとします。
カテゴリ | 開回路電圧 | 短絡回路電流 | 最小印加回数 | 設置箇所目的 |
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C2 | 2~10kV 1.2/50μs |
1~5kA 8/20μs |
10回 | 建物内の機器近傍に設置し、 建物内部に発生する雷サージ から機器を保護する |
D1 | 1kV以上 | 0.5~2.5kA 10/350μs |
2回 | 建物引込口等に設置し、 直撃雷による雷電流に対応 |