第1種電気工事士試験には筆記試験と実技試験があります。
第1種電気工事士 実技試験の内容
実技試験とは、試験問題の電気回路を現場で使用する材料を使い、
机上で作る試験です。
【実技試験の内容】
(1)電線の接続
(2)配線工事
(3)電気機器・蓄電池及び配線器具の設置
(4)電気機器・蓄電池・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
(5)コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
(6)接地工事
(7)電流・電圧・電力及び電気抵抗の測定
(8)自家用電気工作物の検査
(9)自家用電気工作物の操作及び故障箇所の修理
上記に関連した実技試験が出題されます。
また、実技試験には、毎年候補問題が10問公表され、その中から出題
されますので、10個の候補問題を丸暗記できれば合格できます。
実技試験の日程と時間
第1種電気工事士試験のスケジュールは、10月1日の筆記試験に
合格すると実技試験を受けられます。
令和5年の実技試験は12月10日(日)です。
試験時間は60分間です。
その中で試験問題の電気回路の配線図(単線図)を見て、
複線図を作成し、実技試験を行います。
60分間は長いようで短いです。作業を間違えると時間が
足りなくなり、完了することができなくなります。
完了しないと不合格ですので、事前の練習が不可欠です。
実技試験の工具
実技試験に持ち込める工具は決まっています。
➡️実技試験の指定工具
実技試験の対策、コツ
複線図を書く
実際の作業も重要ですが、
実技試験に取り掛かる前に複線図を作成することも重要です。
試験で出題される配線図は単線図と呼ばれ、器具間の配線が
1本で書かれています。
しかし単線図のみでは、実際に作業するときに迷ってしまいます。
そこできちんと複線図を書くことにより、実際の作業に集中でき、
間違いなく実技作業に入れます。
複線図を書くときは、まず高圧部分を書き、その次に低圧部分を
書くと良いです。
また電線の色をわかりやすくするため、消せるボールペンなどを
使用すれば、より効率良く書くことができます。
実技試験の練習
実技試験に有効なのはやはり繰り返し練習することです。
練習量が少ないと試験本番で動揺したり、緊張したりします。
候補問題をテキストを見ながら何回も練習すれば、自信もつきますし、
作業に慣れてきます。
実技試験用の材料セットも販売されていますので、購入して
練習しましょう。
また、実技試験の注意すべき点は
一般財団法人 電気技術者試験センターのホームページに
「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント」がありますので
こちらを良く見て試験に望めば良いでしょう。