第2種電気工事士を取得すると、一般電気工作物の電気工事を行うことができ、自宅の電気工事のDIYが可能になります。
難易度は第1種電気工事士に比べて比較的やさしいです。
第2種電気工事士の試験内容
筆記試験
科目 | 範囲 | 出題問題数 |
---|---|---|
電気に関する基礎理論 | ①電流、電圧、電力及び電気抵抗 ②導体及び絶縁体 ③交流電気の基礎概念 ④電気回路の計算 |
4〜6問 |
配電理論及び配線設計 | ①配電方式 ②引込線 ③配線 |
4〜6問 |
電気機器、配線器具並びに 電気工事用の材料及び工具 |
①電気機器及び配線器具の構造及び性能 ②電気工事用の材料の材質及び用途 ③電気工事用の工具の用途 |
4〜6問 |
電気工事の施工方法 | ①配線工事の方法 ②電気機器及び配線器具の設置工事の方法 ③コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法 ④接地工事の方法 |
5〜6問 |
一般用電気工作物 の検査方法 |
①点検方法 ②導通試験の方法 ③絶縁抵抗測定の方法 ④接地抵抗測定の方法 ⑤試験用器具の性能及び使用方法 |
3〜4問 |
配線図 | 配線の表示事項及び表示方法 | 20問 |
一般電気工作物の 保安に関する法令 |
①電気工事士法、同法施行令、同法施行規則 ②電気設備に関する技術基準を定める省令 ③電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則 及び電気用品の技術上の基準を定める省令 |
3〜4問 |
・筆記試験は、一般問題と配線図問題があり、4択のマークシート方式の問題です。
・一般問題:問題数は30問で1問2点
・配線図問題:問題数は20問で1問2点
・合格基準の平均は、60点です。
・試験時間は120分です。
【試験当日の持ち物】
①受験票及び受験申込書兼写真票
②HBの鉛筆またはシャープペンシル、鉛筆削り
③プラスチック消しゴム
④時計(電卓機能、通信機能のある時計は使用不可)
技能試験
技能試験は、受験者が持参した工具を使用して、出題された電気回路を一定時間内に電気配線を作る試験です。
【試験当日の持ち物】
①受験票及び受験申込書兼写真票
②作業用工具(電動工具は持ち込めません!)→初心者にオススメの第2種電気工事士 実技試験 指定工具セット
③筆記用具
④時計
【試験内容と試験時間】
技能試験には、技能試験候補問題と言うものがあり、その年に出題される技能試験の問題はその13の候補問題から選ばれます。
この13問を事前に練習すれば、技能試験の対策は万全です。
・試験時間は40分間です。
第2種電気工事士の試験申し込み方法
個人での受験の申し込み手続きは、インターネットによる申し込みか、申込書を入手して郵送するかになります。
【インターネットで申し込む場合】
「一般財団法人 電気技術者試験センター」のホームページに
アクセスして申し込み手続きを行います。
【申込書を入手して郵送する場合】
電気技術者試験センター窓口、書店、河合塾主要校舎、各電力会社支店・営業所窓口などで「受験案内・申請書」を入手し、申込書に必要事項を記入し、受験手数料と共にゆうちょ銀行の窓口に提出します。
受験手数料(非課税)は
・インターネットによる申込みは9,300円
・郵便による申込みは9,600円
です。インターネットによる申し込みの方が300円お得です。
筆記試験の対策
筆記試験は、過去に出題された問題と同じ問題、類題が数年後に出題されることがよくあります。
なので過去問を解けばかなりの点数を取ることができます。
自分に合ったテキストを購入しとにかく勉強しよう。
実技試験の対策
技能試験は、受験者が持参した作業用工具を用いて、出題された配線図を見て試験時間内に配られた材料を使い作業する試験です。
試験時間40分内に試験問題を完成させなければならないので、スムーズに作業を進めないと時間内に終わらず、不合格になります。
実技試験も過去に出題された問題と同じ問題、類題が数年後に出題されることがよくあります。合格するには、過去問を何回も練習しよう。
実技試験は、完成した施工物を判定員が審査し、欠陥のないものが合格となります。
欠陥の判定は「技術試験における欠陥の判断基準」に基づいて行われます。
→技術試験における欠陥の判断基準
電気工事士 実技試験セットで何回も過去問を練習して試験に備えよう!
実技試験 作業の進め方
実技試験の手順をまとめました。
①試験問題の単線図を複線図に直す
(単線図は、例えば3芯ケーブルも1本の線で描いて簡略化した図で、
単線図を複線図にすることで、どの線とどの線を結線するか一目瞭然となるため複線図を書くことは必須!)
↓
②結線する材料を作る
(配線器具を取付枠に取付ける。アウトレットボックスにゴムブッシングやPF管や金属管を取付ける)
↓
③電線を試験問題の寸法に合わせ切断する
(電線の寸法を測り切断→外装剥ぎ取り→絶縁被覆剥ぎ取り)
↓
④配線器具に電線を結線する
(電線の輪っか作りなどが難しい)
↓
⑤ボックス内の電線を結線する
(複線図を見ながら、間違わないように作業をする。また電線が多数ある場合は、接地線を先にまとめて本数を少なくするとわかりやすい)
↓
⑥点検と修正をする
(欠陥がないかチェックし、欠陥があったらやり直す)
実技試験は練習あるのみ、練習すれば誰にでも合格できるチャンスがあります。