電気工事では、結束バンドを大量に使用しますよ。
結束バンド(インシュロック)の屋外用と屋内用の使い分け
屋外用は主に黒色で、耐候性にすぐれており、紫外線に強い材質でできています。(対候性があるものでアイボリー、グレー色もあります。)
屋内用は主に白色で、耐候性がなく、紫外線にさらされると劣化し破断しやすくなります。
屋外で黒色を使用した場合は、約7~10年の寿命ですが、白色を使用した場合は約1~2年で寿命が来ますので屋外は対候性のあるものを使用しましょう。
価格は屋外用(耐候性)の方が高くなります。
結束バンドの使い方
結束バンドは電線やケーブルを結束するときに使用します。
使用する箇所
【天井内配線】
天井内配線は配線支持材を軽天用全ネジボルトなどに取付、そこに配線します。
配線支持材に配線を結束するときに結束バンドを使います。
配線を結束する本数は5本~8本(現場による)にし、本数が多くならないようにします。
多くなるとケーブルの許容電流が下がります。
結束間隔は2m以下で良いですが、支持間隔が広いとケーブルがだらんと下がったり、
他の設備配管、ダクト等に接触したりしますので、短い間隔で支持したほうが良いです。
天井内配線は、バインド線(被覆付き針金)を使用することもあります。
【ケーブルラック配線】
ケーブルラックに配線し、ケーブルラックに配線を結束するときに結束バンドを使います。
水平のケーブルラックでは3m以下ごとに結束し、垂直のケーブルラックでは1.5m以下ごとに結束します。
幹線ケーブルをケーブルラックに結束するときは、ケーブルが太いので、結束バンドのサイズも大きくなります。
垂直ケーブルラックに幹線ケーブルを結束する場合、結束バンドに荷重がかかりますので、たすきがけ結束にし、しっかりと結束します。
【盤内配線】
分電盤、動力盤などにはケーブルが集まります。ケーブルをきれいに束ねるときに結束バンドを使用します。
結束バンドのサイズ
結束バンドのサイズは結束径で選びます。
サイズ | 結束径Φ(mm) | 全長(mm) | 幅(mm) |
---|---|---|---|
80 | 1.0~16 | 80 | 2.2 |
100 | 1.0~22 | 100 | 2.5 |
150 | 1.0~36 | 152 | 3.5 |
190 | 1.5~50 | 202 | 3.6 |
200 | 1.5~50 | 202 | 4.6 |
250 | 1.5~65 | 251 | 4.8 |
270 | 2.0~70 | 270 | 4.8 |
300 | 1.5~80 | 301 | 4.8 |
350 | 3.0~100 | 380 | 7.6 |
380 | 2.5~105 | 383 | 4.8 |
450 | 15~130 | 460 | 7.6 |
460 | 15~130 | 465 | 9.6 |
550 | 4.0~145 | 541 | 13 |
600 | 15~175 | 605 | 9.6 |
800 | 8.0~245 | 820 | 8.8 |
1000 | 152~330 | 1095 | 8.9 |
1300 | 152~405 | 1325 | 8.9 |
(ヘラマンタイトン社 インシュロックより)