屋外や水廻りに設置する防水コンセントの種類、
施工方法等です。
なぜ防水コンセントが必要か?
屋外や水廻りに設置するコンセントは、水がかかる環境にあるため
一般のコンセントを設置すると漏電や感電する恐れがあります。
屋外には防水コンセントを設置し、漏電遮断器も分電盤内に設置します。
防水コンセントの記号は一般のコンセントにWPが付きます。
(WP:waterproof)
防水コンセントの種類
防水コンセント(露出・埋込両用)
防水コンセントは差込み口が下向きで、水が入らないようになっているコンセントです。
埋込型としても露出型としても使用できます。
防水ゴムキャップ2個を同時に使用できる幅の広いタイプと
平型キャップと防水ゴムキャップが使用できる幅の狭いタイプがあります。
取付方法は裏ボックスを設置し、そこに取付ける方法と、
壁からケーブルを出し、壁にビス止めする方法があります。
スタイリッシュなスマートデザインシリーズは
意匠の凝っている建物に最適です。
接続は差込み式となっているので、Fケーブルを差し込むだけ、
送り端子も付いています。より線は差し込めませんので、棒端子
をあげて差し込みます。
ロック式防水コンセント
ロック式防水コンセントはコンセント本体と専用キャップ(オス)が付いているタイプで、
使用時はオス側をひねり本体側に接続して使います。使用しない時は、
専用ロックキャップで蓋をすることで水が入ることを防ぎます。
埋込型と露出型の2種類があります。
接続はこちらも差込み式となっております。
防滴プレート(鍵付き)+埋込コンセント
埋込コンセントに防滴プレートを組み合わせて使用することもできます。
防滴プレートは金属製と樹脂製があり、カギ付きのものもあります。
金属製は屋内か雨線内のみ使用可、雨線外では使用できません。
樹脂製は屋内と屋外に使用可ですが、過酷な取り扱いを受ける作業所、
水が常時多量にかかる場所では 使用できません。
盗電の恐れがある場所に設置する防水コンセントは、
カギ付きの防滴プレートがおすすめです。
防雨コンセント200V
200Vの防水コンセントもあります。
15A,20A,30A等各容量タイプがあり、厨房機器などに使用できます。
防水コンセントには漏電遮断機が必要
防水コンセント回路には漏電遮断器を設置し、感電しないようにします。
防水コンセントの取付方法
防水コンセントは地面からの水しぶきを避けるため、
地上30cm以上に設置します。
花壇や植栽などコンセントを設置する壁がない場合は
防水コンセント専用ポールを使用します。
専用ポールは、ポールタイプとベース付きタイプがあり、
どちらもコンクリート基礎が必要です。