冷凍食品の解凍や時短料理など、
日々の生活に欠かせない存在、電子レンジ。
毎日使うものだから、電気代がどれくらい
かかっているのか気になりますよね。
今回は、電子レンジを使用したときの
電気料金と節電方法、
ガスを使った場合との比較をご紹介します。
電気代の計算方法
電気代の中身は、使った分だけ支払う電力量料金と、
契約ごとに支払う基本料金との、
大きく二つに分けられます。
節電すると価格が安くなるのは、
電力量料金の部分です。
電力量の単位はkWh(キロワットアワー)といい、
1時間あたりの電力使用量を表しています。
消費電力から電力量料金を
計算するときには、下の式を使います。
消費電力(kW)× 使用時間(h)×
電力量料金単価(円)= 電力量料金(円)
電力量料金単価は電力会社や契約プラン
によって変わりますが、
こちらの記事では
1kWhあたり25円で計算していきます。
電子レンジのW数別の電気代は?
始めに言ってしまうと、
電子レンジを700W・600W・500Wで使用したときの
消費電力の差はほとんどありません。
したがって、電気代の差もほとんどありません。
電子レンジに表示されているW数は、
「定格高周波出力」という数値で、
温めるのに使われる電力のみを表しています。
電子レンジ全体での「消費電力」は、
ターンテーブルや庫内の照明などにも
電力が使われますので、
「定格高周波出力」と比例しないのです。
「定格高周波出力」と「消費電力」は、
メーカーや商品によって異なります。
取扱説明書の仕様をチェックしてみてください。
一例として、パナソニックの
現行機種で比較してみましょう。
オーブンレンジ | 定格高周波出力 の最高出力 |
消費電力 | 3分間使用時 電力量料金 |
---|---|---|---|
NE-FS300 | 1000W | 1.43kW | 1.7875円 |
NE-SA1 (電源周波数 50Hz/60Hz) |
500W/650W | 1.25kW | 1.5625円 |
出典:https://panasonic.jp/range/products.html
最高出力が2倍近くても、
消費電力は0.18kW
料金にすると0.2円ほどしか変わりません。
電子レンジのW数と電気代が、
全く比例しないことがわかります。
電子レンジを効率よく使って節電!
電子レンジをお得に使うコツを3つ紹介します。
①500Wで長時間より、700Wで短時間
電子レンジのW数が高くても、
消費電力はあまり変わらないので、
時間を短く済ませた方が電気代が安くなります。
ただし、冷凍肉の解凍のように、
低出力でないとできない調理もあります。
食材と目的によって上手く使い分けてください。
②庫内はこまめに清掃
電子レンジ内が汚れていると、
マイクロ派が汚れにも反応してしまい、
食材を温める効率が悪くなってしまいます。
③保存容器は四角より丸
自分で料理を冷蔵・冷凍するときの容器は、
四角いものより丸いものを選びましょう。
四角い容器は角の部分が温まりにくく、
余計に時間がかかってしまいます。
ガスを使うのとどっちがお得?
基本的に、少量で短時間で済むものは電子レンジ、
大量で長時間かかるのものはガスコンロを使うとお得です。
例えば、じゃがいも丸ごと1個を
温野菜にした場合で比べてみましょう。
電子レンジ600Wで1分間の電気代を0.5円、
ガスコンロ中火で1分間のガス代を0.3円
として計算していきます。
電子レンジ600Wで3分加熱→0.5円×3分=1.5円
ガスコンロ中火で15分茹でる→0.3円×15分=4.5円
この場合だと、電子レンジで加熱した方が
3円ほどお得になることがわかります。
しかし、じゃがいも3個を温野菜にしたい時、
電子レンジでは3倍近くの時間がかかりますが、
ガスコンロだとかかる時間はあまり変わりません。
結果、ガスコンロを使った方がお得になってくるでしょう。
また、ガスコンロは弱火にすると
その分使用するガスが減り、
ガス代が安くなるので、
長時間コトコト煮込みたい時には最適です。
食材の量や、作りたい料理に合わせて、
電子レンジとガスコンロを使い分けましょう。
まとめ
最後にポイントをまとめます。
・電子レンジのW数と電気代は比例しない。
・低出力で長時間より、
高出力で短時間の使用がお得。
・少量で短時間の使用は電子レンジ、
大量で長時間の使用はガスがお得。
電子レンジを上手に使って、
節電してみてくださいね。