天井伏せ図の書き方、書く時の注意点です。
例えば、
感知器は空調機から1500mm以上、
壁から600mm以上離す。
などがあります。
天井伏せ図とは
天井伏せ図とは、天井面に取付ける機器を配置した図面です。
総合図(プロット図)と違う点は、総合図よりも詳細に書くところで、
天井ボードの目地も書き、ボードの貼り出し位置も図面に表します。
機器は電気設備では、照明器具、非常照明、非常放送スピーカー、自火報感知器
空調設備では、空調機器、衛生設備ではスプリンクラー等、
全て配置し、各設備の位置を調整します。
天井伏図は寸法も記入し、現場で使える図面にします。
天井伏せ図の書き方
天井伏せ図の書き方は、まず建築業者よりボード割り付けが入った、
天井伏せ図をもらいます。
次に照明器具を配置します。照明の配置は壁からなるべく1:2:1になるようにし、
天井ボードの目地またはボードの芯に合わせるようにします。
照明器具は天井伏せ図では最優先機器ですので、一番目に配置します。
照明器具を変な位置に設置すると、照度の足りない部分が出てきてしまいますので
注意します。
非常照明、非常放送スピーカー、自火報感知器などを配置します。
その後、空調業者が空調機等を配置します。次に衛生業者がスプリンクラー等を
配置します。
各機器を配置したら、納まらない箇所を調整します。
天井伏せ図を作成しないと、各機器が干渉したりしますし、
ボードの目地に合ってなかったり、配置がバラバラになってしまいますので
必ず作成します。
天井伏せ図を書く時期は、インサートを打つ関係で、天井スラブのコンクリート打設前に
書きます。
照明器具は天井材から支持することも可能ですが、空調機は躯体から支持しなければ
ならないためです。
アンカーを後から打っても良いですが、手間がかかるので、
早い時期に作成したほうが間違いありません。
天井伏せ図を書くときの注意点
①感知器は空調機から1500mm以上、壁から600mm以上離す。
部屋が狭くどうしても離隔が取れない場合は、
出入口の近くに配置します。(所轄の消防署に確認したほうが間違いありません。)
②非常照明は照度が取れる円の範囲を超えないように配置する。
③非常放送スピーカーは設置基準を超えないように配置する。
④スプリンクラーと他の機器を散水障害がないように離隔を取る。