待機電力の電気代と待機電力の節電方法です。
家庭での年間待機時消費電力量は
全消費電力量の5.1%にもなりますよ!
待機電力とは?
待機電力とは、家電等で一見電源が切れているように見えるが、
実は電気が使用されている状態での消費電力のことです。
リモコン、タイマー、メモリーといった機能を付属している
テレビ、パソコン、ブルーレイディスクレコーダー、エアコン
など、これらはスイッチが切れていても
コンセントが入っているだけで電力を消費します。
こうして使われる電力を「待機電力(待機時消費電力)」といいます。
資源エネルギー庁の調査によると
「家庭における機器の保有状況、待機時間、待機時消費電力に関する調査結果より、
一世帯あたりの待機時消費電力量は228kWh/年と推計される。
これは、併せて本調査で集計した一世帯あたり
の全消費電力量4,432kWh/年の5.1%に相当するものである。」「待機時消費電力量が多い機器はガス温水器、テレビ、冷暖房兼用エアコン、
電話機、BD・HDD・ DVDレコーダーなどである。
また、大区分別では、映像・音響機器、給湯機器、
情報・通信機器などが大きな割合を占めている。」
という結果が出ています。
しかし、待機電力は年々減少しており、
節電を習慣にしている家庭が増えてきているようです。
待機電力の電気代と機器の一覧
待機電力の電気代
家庭における年間待機電力の電気代は
228kWh×26円48銭=6,037円です。
(東京電力の120kWhをこえ300kWhまで(第2段階料金)の料金で算出)
待機電力の機器別の割合は
機器名 | 割合 |
---|---|
映像・音響機器 | 28% |
給湯機器 | 27% |
情報・通信機器 | 19% |
照明・その他機器 | 15% |
冷暖房・空調機器 | 11% |
映像・音響機器(テレビ、DVDレコーダー等)が28%で一位、給湯機器(ガス給湯器等)が27%で二位です。
(※ガス給湯器は電源が必要なのです。)
【待機電力の計算方法】
例 テレビの場合
1.66W W数×24h=0.03984kWh
1kWh=26円48銭
1日あたりの電気代は約1.05円になります。
機器の待機電力一覧
【映像・音響機器】
機器名 | 待機電力(W) |
---|---|
ビデオデッキ | 2.27 |
一体型オーディオ(ミニコンポ等) | 1.91 |
HDD・DVDレコーダー/DVDプレーヤー | 1.77 |
テレビ(高速起動設定時を含む) | 1.66 |
ポータブルオーディオシステム | 1.48 |
テレビ(高速起動設定時を除外) | 0.38 |
【情報・通信機器】
機器名 | 待機電力(W) |
---|---|
外付けモデム・DSU・ホームゲートウェイ機器等 | 7.34 |
パソコンネットワーク機器 | 5.92 |
FAX付電話またはFAX専用機 | 3.43 |
その他の電話機(本体) | 2.46 |
プリンタ | 1.48 |
パソコン | 1.22 |
パソコン用モニター | 0.96 |
【家事・調理機器】
機器名 | 待機電力(W) |
---|---|
食器洗乾燥機 | 1.35 |
電子レンジ・オーブンレンジ | 1.09 |
電気炊飯器 | 1 |
電気オーブン | 0.97 |
ホームベーカリー | 0.55 |
クッキングヒーター | 0.39 |
洗濯機 | 0.21 |
コーヒーメーカー | 0.04 |
オーブントースター・トースター | 0.04 |
ミキサー | 0.02 |
電気ケトル | 0.01 |
【給湯機器】
機器名 | 待機電力(W) |
---|---|
ガス瞬間湯沸器 | 7.05 |
ガス給湯付風呂釜 | 6.65 |
【冷暖房・空調機器】
機器名 | 待機電力(W) |
---|---|
冷暖房兼用エアコン | 1.74 |
可搬式ストーブ | 1.63 |
空気清浄機 | 0.99 |
オイルヒーター | 0.3 |
加湿器 | 0.27 |
扇風機・サーキュレーター | 0.26 |
ホットカーペット | 0.11 |
電気毛布 | 0.03 |
電気コタツ | 0.03 |
【充電機器】
機器名 | 待機電力(W) |
---|---|
充電式掃除機 | 2.82 |
充電式電気シェーバー | 2.34 |
ビデオカメラ | 1.68 |
電話機子機 | 1.28 |
デジタルカメラ | 1.19 |
充電式電動歯ブラシ | 0.93 |
スマートフォン | 0.83 |
【照明・その他】
機器名 | 待機電力(W) |
---|---|
温水洗浄便座 | 2.21 |
テレビゲーム機 | 1.43 |
健康器具 | 0.71 |
電子楽器 | 0.4 |
電気スタンド | 0.05 |
ドライヤー | 0.01 |
待機電力を節約する方法
待機電力を削減する方法は、
①普段使用しない家電、OA機器の電源を切る。
主電源をOFFにすると約20%の電気代削減になります。
②家電、OA機器のプラグをコンセントから抜く。
コンセントのスイッチをOFFにする、
またはコンセントを抜くと約50%の待機電力の削減になります。
また、コンセントにプラグを差しっぱなしにすると、トラッキング現象による
火災が発生する可能性がありますので、なるべく使用しない家電のプラグは
抜くようにしましょう。