電線管の種類一覧と用途です。
電線管の種類
記号 | 名称 | 備考 | 主な用途 |
---|---|---|---|
CD | 合成樹脂可とう電線管 | - | コンクリート埋設配管 |
PFS | 合成樹脂可とう電線管(単層管) | 自己消火性 | コンクリート埋設配管 間仕切配管 露出配管 |
PFD | 合成樹脂可とう電線管(複層管) | 自己消火性 | 露出配管 |
VE | 硬質ビニル電線管 | - | 露出配管 |
HIVE | 耐衝撃性硬質ビニル管 | - | 露出配管 |
VP | 硬質塩化ビニル電線管 | - | 地中埋設配管 |
HIVP | 耐衝撃性硬質塩化ビニル管 | - | 地中埋設配管 |
E | ねじなし電線管 | - | 屋内の露出配管 |
C | 薄鋼電線管 | - | 屋内の露出配管 |
G | 厚鋼電線管 | 溶融亜鉛めっき仕様もある | 屋外の露出配管 |
PLP(PE) | ポリエチレン被覆鋼管 | 外面一層形 | 屋外の露出配管 地中埋設配管 |
F | 金属製可とう電線管 | プリカチューブ等 | 屋内、外露出配管 (設備機器への接続等) |
FEP | 波付硬質合成樹脂管 | - | 地中埋設配管 |
MM1 | 1種金属線ぴ | メタルモール等 | 屋内の壁にスイッチ、コンセント を取付ける場合等 |
MM2 | 2種金属線ぴ | レースウェイ等 | 機械室、EPS、倉庫等 |
電線管の用途
CD管(合成樹脂可とう電線管)
・CD管はオレンジ色(ライン入りもある)の合成樹脂可とう電線管で、
用途はコンクリート埋設のみ、自己消火性はありません。
・PF管よりも外径が細く、重量も軽い
・サイズは14Φ~54Φ
PF管(合成樹脂可とう電線管)
・PF管は自己消火性の合成樹脂可とう電線管で、
色は各メーカーによって何種類かあり、ライン入りもあります。
・用途は、コンクリート埋設、隠ぺい配管、露出配管等、
ほぼどんな場所でも使用可能です。
・PF管には、PFS管(単層波付管)とPFD管(複層波付管)があり、
PFD管のほうが対候性が良いが値段が上がる。屋内ならPFS管で十分です。
・サイズはPFS管は14Φ~54Φ、PFD管は16Φ~28Φ
VE管(硬質ビニル電線管)
・VE管は硬質ビニル製の電線管で、主な用途は屋外での露出配管です。
・ビニル製なので加工しやすく、また軽いので持ち運びしやすいです。
・屋外に配管した場合、紫外線により劣化します。
・屋外に配管すると、熱により、伸縮します。
(伸縮カップリングを使用すると伸縮を吸収できる)
HIVE管(耐衝撃性硬質ビニル管)
・VE管よりも耐衝撃性がすぐれています。
ねじなし電線管(E管)
・金属の電線管で、ねじがきっていないのでねじなし電線管といいます。
・薄鋼電線管よりも管の厚さが薄い電線管です。
・ねじをきる必要がないので、施工しやすいです。
・機械室、電気室等の屋内で露出配管に使用されます。
・屋外では対候性がないので、おすすめできません。
・金属製なので丈夫だが樹脂管よりも重く、かつ加工がたいへんです。
・サイズはΦ19~Φ75です。
薄鋼電線管(C管)
・厚鋼電線管より管の厚みが薄いタイプで、ねじ付きの電線管です。
・使う機会が少ない電線管です。
・サイズはΦ19~Φ75です。
厚鋼電線管(G管)
・屋外の露出配管に使用することが多いです。
・内外面ともに溶融亜鉛メッキを施した電線管を使用すると、
より対候性が増します。
・金属製でねじなし電線管、薄鋼電線管よりも厚いので、頑丈です。
・ねじをきる場合はねじ切り機が必要で、加工が困難です。
・樹脂製の電線管よりも重いので運搬が大変です。
・サイズはΦ16~Φ104です。
ポリエチレン被覆鋼管(PE管)
・金属製電線管の外面と内面を合成樹脂(ポリエチレン)で
コーティングした電線管で、耐食性に優れています。
・屋外の露出配管や、地中埋設配管に使用します。
・ポリエチレン層にキズやはがれが生じた場合は、補修塗料や防食テープ
で補修を行います。キズを放置するとそこからサビが発生します。
・サイズはΦ16~Φ104です。
金属製可とう電線管(プリカチューブ)
・金属製の可とう電線管です。
・複雑な曲げが必要なときに金属配管に変わって使用したり、
振動する動力機器への接続に使用します。
・表面が金属製の物と樹脂でコーティングしている物が
あります。金属製は屋内で使用、樹脂でコーティングされて
いる物は防水型で屋外で使用されます。
・サイズは♯10~♯101です。
波付硬質合成樹脂管(FEP)
・波付硬質合成樹脂管(FEP)は、波付構造により偏平圧縮強度を高めた、
適度の可とう性をもつ、すぐれた作業性をもった管です。
・地中埋設配管に使われます。
・丸形、角形があります。