CVケーブルのサイズ、外径、重量、用途、CVケーブルとCVTケーブルの違いです。
CVケーブルとは
CVケーブルは、正式名称を架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(Cross-linked polyethylene insulated Vinyl sheath cable)と言います。
構造は、導体の周りに絶縁体(架橋ポリエチレン)が施され、銅テープやビニルシースなどで覆われています。
ポリエチレンは絶縁性能が高く入手が簡単である一方で、電流で発生する熱に対して弱いというリスクがありましたが、
架橋ポリエチレンは、分子を網状に補強する「架橋」を施すことで耐熱性能を高めています。
また、最高許容温度が90℃となるため、CVケーブルの電流容量も大きくとれます。
CVケーブルのサイズ、外径、重量
【CVケーブル 単心】
サイズ | 仕上がり外径 (約mm) |
概算質量 (kg/km) |
---|---|---|
2 | 6.4 | 60 |
3.5 | 7.0 | 80 |
5.5 | 8.0 | 115 |
8 | 8.6 | 135 |
14 | 9.4 | 200 |
22 | 11.0 | 290 |
38 | 13.0 | 455 |
60 | 15.5 | 685 |
100 | 19.0 | 1120 |
150 | 22 | 1600 |
200 | 26 | 2150 |
250 | 28 | 2670 |
325 | 31 | 3410 |
400 | 34 | 4160 |
500 | 38 | 5190 |
600 | 41 | 6170 |
【CVケーブル 2心】
サイズ | 仕上がり外径 (約mm) |
概算質量 (kg/km) |
---|---|---|
2 | 10.5 | 120 |
3.5 | 11.5 | 165 |
5.5 | 13.5 | 235 |
8 | 15.0 | 300 |
14 | 16.5 | 435 |
22 | 19.5 | 635 |
38 | 24 | 1020 |
60 | 29 | 1570 |
100 | 37 | 2580 |
150 | 43 | 3710 |
200 | 50 | 4980 |
250 | 54 | 6140 |
325 | 60 | 7820 |
【CVケーブル 3心】
サイズ | 仕上がり外径 (約mm) |
概算質量 (kg/km) |
---|---|---|
2 | 11.0 | 150 |
3.5 | 12.5 | 210 |
5.5 | 14.5 | 300 |
8 | 16.0 | 380 |
14 | 17.5 | 585 |
22 | 21 | 860 |
38 | 25 | 1410 |
60 | 31 | 2170 |
100 | 40 | 3580 |
150 | 46 | 5180 |
200 | 54 | 6940 |
250 | 58 | 8600 |
325 | 65 | 11000 |
【CVケーブル 4心】
サイズ | 仕上がり外径 (約mm) |
概算質量 (kg/km) |
---|---|---|
2 | 12.0 | 180 |
3.5 | 13.5 | 260 |
5.5 | 16.0 | 370 |
8 | 17.0 | 485 |
14 | 19.0 | 745 |
22 | 23 | 1120 |
38 | 28 | 1800 |
60 | 35 | 2800 |
100 | 44 | 4650 |
150 | 51 | 6760 |
200 | 60 | 9060 |
250 | 65 | 11300 |
325 | 72 | 14400 |
CVケーブルの用途
CVケーブルは、耐候性があり、屋外での露出配線も可能なケーブルです。
主な使用用途
【動力設備機器(ポンプ、ファン)】
動力機器は容量が大きいものが多く、電流値が高いのでCVケーブルを使用する。
【距離が長い場合】
分電盤から機器までの距離が長くなるとケーブルの電圧降下が発生します。
例えば、20Aのブレーカーサイズの場合、CV5.5°やCV8°のケーブルを配線します。
【幹線】
幹線ケーブルは機器の合計容量になるので、ブレーカーサイズも大きくなり、その容量に見合う
ケーブルサイズはCVケーブルかCVTケーブルになります。
【屋外】
VVFケーブル(ビニル絶縁電線)は対候性があまりないため、CVケーブルを使用します。
CVケーブルの許容電流はこちら→電線の許容電流(CVケーブル)
CVケーブルとCVTケーブルの違い
CVケーブルとCVTケーブルの違いは、CVケーブルは外径が円形、CVTケーブルはより線になっています。
CVケーブルは放熱性能が低下するために許容電流量が小さくなります。
CVTケーブルは3本のより線となっているため、許容電流が大きく、端末処理も容易です。
またケーブル単心ごとに架橋ポリエチレンで覆われて保護されているため、線間短絡事故が起こりにくい特徴があります。
ケーブルを選ぶ際は、CVケーブルは3.5°~8°、CVTケーブルは14°以上と使い分けることが良いでしょう。
CVケーブルとCVTケーブルのコストには、大きな違いはありません。