アース線をコンセントに取付ける方法です。
アース線はなぜ必要か?
アースは電気を逃がすために地面に埋めた電極のことで、電気機器と地面をつなぎ、人体が感電することを防ぎます。
電気を利用する際、常に感電の危険があります。
例えば、洗濯機の金属製ケース(外箱)は、通常は電気が通る部分ではありません。
しかし、内部のモーターや電気回路の絶縁が悪くなると、電気がケースに漏れる恐れがあります。
漏れた電気は、なるべく抵抗が小さいところを通って地面に流れようとします。
そこで、あらかじめケースと地面を導線でつないで電気が最も流れやすい回路を作っておくと、電気は人体ではなく、アースで地面に流れますので、感電を防ぐことができます。
アース線の取付け方法
コンセントにアースを取り付ける方法は、コンセントの種類によって異なります。
コンセントにアース線を取付けられるコンセントのことをアースターミナル付きコンセントと呼びます。
ネジタイプコンセントにアースを取り付ける方法
ネジタイプのコンセントはアース線の先端の被覆をむき、心線をネジ部分に巻き付けて、ネジを締め付けます。
【アース端子が指で回せるタイプ】
必要な工具:ペンチ またはニッパー
①冷蔵庫や洗濯機に付いているアース線の先端の被覆をペンチ、ニッパーでむきます。
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②被覆をむいた心線(銅線)を指でひねってたばねます。
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③コンセントのアース端子を指で時計と反対周りに回し、ゆるめます。
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④たばねた心線をゆるめたアース端子に巻き付けます。
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⑤巻き付けたら、アース端子を時計回りに回し、締め付けて完了です。
必要な工具:ペンチ またはニッパー、プラスドライバー、マイナスドライバー
① コンセントのアース端子のフタをマイナスドライバーを使って開きます(指でも開けられますが、硬い場合マイナスドライバーを使います)
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②開いたアース端子のフタの裏側の「ストリップゲージ」(アース線の被覆をむく長さをどれくらいにするか)に合わせて12mm±2mmアース線の被覆をペンチ 、ニッパーでむいてください。
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③被覆をむいた心線(銅線)を指でひねってたばねます。
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④中にアース端子があるので、プラスドライバーでビスを緩めます。
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⑤アース線の心線部分を金属の板の下部に差し込み、プラスドライバーでビスを締め付け完了です。
ワンタッチタイプコンセントにアースを取り付ける方法
必要な工具:ペンチ またはニッパー、プラスドライバー、マイナスドライバー
① コンセントのアース端子のフタをマイナスドライバーを使って開きます(指でも開けられますが、硬い場合マイナスドライバーを使います)
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②開いたアース端子のフタの裏側の「ストリップゲージ」(アース線の被覆をむく長さをどれくらいにするか)に合わせて12mm±2mmアース線の被覆をペンチ 、ニッパーでむいてください。
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③被覆をむいた心線(銅線)を指でひねってたばねます。
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④コンセントのアース端子の穴にアース線を差し込みます。
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⑤アース端子のフタを閉めて完了です。
アース線の外し方
コンセントのアース端子には、2種類のタイプがあります。
ワンタッチタイプアース端子のアース線の外し方
コンセントを差し込むところの下にフタがあります。
フタを開けるとアース線が穴に差し込んでいる状態です。
穴のすぐ横に黒いボタンのようなものがあります。(突起のようなもの)
その黒いボタンのようなものを押しながら、アース線を引っ張るとアース線が抜けます。
ねじ式のアース端子のアース線の外し方
コンセントを差し込むところの下にフタがあります。
フタを開けるとアース線がビスで固定されています。
ビスをプラスドライバーでゆるめるてアース線を引っ張るとアース線が抜けます。
アースを取り付けられない時は?
コンセントにアース端子がない場合があります。
ビリビリガードを設置するか、コンセントにアース端子を取付ける工事が必要になります。
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