直流と交流の違いのまとめです。
直流(ちょくりゅう)と交流(こうりゅう)の違い
電気には直流と交流の2種類があり、
直流は電流と電圧の向きがいつも同じで変わらない電気のことをいい、
交流は時間とともに向きと大きさが波のように変わる電気のことをいいます。
下の図が直流と交流の波形です。
直流が常に一定なのに対して交流は周期的に変化していることがわかります。
直流と交流はどのような物に使われているか
家庭で使われている電気のほとんでは、交流で送電されていますが、
使われている家電はほとんどが直流電源を使います。
コンセントには交流電源が来ていて、家電に付属しているACアダプタで
直流に変換しています。
その他にも乾電池や、スマホのバッテリーなどが直流で、太陽光パネルも
直流で発電しています。
なぜ直流で送電しないのか?
ほとんどの家電が直流なら直流で送電したら良いのでは?
と考えてしまいますよね。
しかし、直流は変圧(電圧を変えること)が難しいのです。
家庭の電気は一般的に都市から離れた発電所で発電し、
遠く離れた私たちの家に送られています。
これを送電といいます。
送電時には高電圧であるほど、送電線から熱として失われる電力が少ないので、
発電所で発電した電気を変圧器により高電圧にして送電し、
電柱の上やキュービクルなどに設置されている変圧器で再度
低電圧(100Vor200V)にして家庭などに送られています。
交流はこういった変圧器が簡単に使えるので、
家庭用電力は、直流ではなく交流が使われています。
交流にもデメリットはあり、交流で送電すると直流に比べて電線を太くしなければ
ならないといったことがあります。