IVケーブルとVVFケーブルの違い、サイズ、色、許容電流です。
IVケーブルとは
IVケーブルとは、正式名称「600Vビニル絶縁電線」のことで、
電気工事では電源ケーブル、アース線に使用することが多いケーブルです。
IVケーブルとVVFケーブルの違い
IVケーブルは電線です。電線ですので、天井内のころがし配線などができません。
必ず電線管に入れる必要があります。
電線管は金属管またはPF管、CD管、VE管を使用します。
VVFケーブルはケーブルですので、天井内のころがし配線が可能です。
なので、最近はVVFケーブルを使うことが圧倒的に多いです。
例えばIVケーブルをコンセント用配線で使用する時には、
分電盤からコンセントまで全て電線管で管路を作り、
コンセントもボックスで受けなければならないので大変です。
IVケーブルの方がVVFケーブルよりも単価が安くなりますが、労務費がかかります。
アース線でIV線を使用する場合は、ころがし配線も可能です。
IVケーブルのサイズ、色、許容電流
IVケーブルのサイズは、単線で1.2、1.6、2.0、2.6(mm)があり、
より線では0.9、1.25、2、3.5、5.5、8、14、22、38、60、100、150、200、250、325(mm2)があります。
電気工事で主に使用するのは、単線で1.6、2.0(mm)、より線で3.5〜250(mm2)です。
IVケーブルの色は黒・白・赤・緑・黄・青とあります。
電源用で、
1φ3Wの場合は黒、白、赤を使用し、
3φ3Wの場合は赤、白、青を使用します。
アース線では緑を使用します。
仕上げ外径、概算質量、許容電流の表です。
【単線】
導体径(mm) | 仕上外径(約) (mm) |
概算質量 (kg/km) |
許容電流(A) |
---|---|---|---|
1.2 | 2.8 | 17 | 13 |
1.6 | 3.2 | 27 | 19 |
2.0 | 3.6 | 38 | 24 |
2.6 | 4.6 | 65 | 33 |
【より線】
公称断面積 (mm2) |
仕上外径(約) (mm) |
概算質量 (kg/km) |
許容電流(A) |
---|---|---|---|
0.9 | 2.8 | 16 | 11 |
1.25 | 3.0 | 19 | 13 |
2 | 3.4 | 28 | 18 |
3.5 | 4.0 | 45 | 25 |
5.5 | 5.0 | 70 | 34 |
8 | 6.0 | 100 | 42 |
14 | 7.6 | 170 | 61 |
22 | 9.2 | 260 | 80 |
38 | 11.5 | 425 | 113 |
60 | 14.0 | 645 | 152 |
100 | 17.0 | 1070 | 208 |
150 | 21 | 1600 | 276 |
200 | 23 | 2030 | 328 |
250 | 26 | 2580 | 389 |
325 | 29 | 3290 | 455 |
周囲温度30℃、IVケーブルを同一の管、線ぴまたはダクト内に3本収めた場合