PスリーブとBスリーブの適正サイズ表です。
Pスリーブのサイズと電線包合容量
Pスリーブ呼名 | 電線包合容量(mm2) |
---|---|
2 | 1.04~2.63 |
5.5 | 2.63~6.64 |
8 | 6.64~10.52 |
14 | 10.52~16.78 |
22 | 16.78~26.66 |
38 | 26.66~42.42 |
60 | 42.42~60.57 |
70 | 60.57~76.28 |
80 | 76.28~96.3 |
100 | 96.3~117.2 |
150 | 117.2~152.05 |
180 | 152.05~192.6 |
200 | 192.6~242.27 |
325 | 242.27~325.0 |
※複数本電線でも、断面積の合計が呼び断面積の範囲内
であれば圧着接続できるが、この場合には同じ材質で、
かつ、類似の線径の軟銅線を使用する。
Pスリーブは直接重ね合わせスリーブです。
終端重合せ用に使用しても問題ありません。
Pスリーブを使用するときは圧着する電線の合計スケア数に
合ったサイズを選択し、圧着ペンチも適合サイズのものを
使用しましょう。
【例1】
14sqと14sqを圧着する場合、
14sq+14sq=28sqなのでPスリーブは38を使用して圧着します。
【例2】
38sqと60sqを圧着する場合、
38sq+60sq=98sqなのでPスリーブは100を使用して圧着します。
Bスリーブのサイズと電線包合容量
Bスリーブ呼び名 | 電線抱合容量(mm2) | 電線抱合容量(単線mm) |
---|---|---|
1.25 | 0.25~1.66 | 0.57~1.44 |
2 | 1.04~2.63 | 1.14~1.82 |
5.5 | 2.63~6.64 | 1.82~2.89 |
8 | 6.64~10.52 | 2.89~3.65 |
14 | 10.52~16.78 | - |
22 | 16.78~26.66 | - |
38 | 26.66~42.42 | - |
60 | 42.42~60.57 | - |
100 | 96.3~117.2 | - |
150 | 117.2~152.05 | - |
200 | 192.6~242.27 | - |
250 | 250 | - |
325 | 242.27~325 | - |
Bスリーブは、直接突合せ用スリーブで、直線接続に使用されます。
Bスリーブはそのままケーブルサイズに合わせて使用すればOKです。
Bスリーブの使用用途は、幹線ケーブルを接続する場合等に使用します。
Bスリーブで圧着した後は、きちんと圧着できているか両方のケーブル
を引っ張って、抜けないか確認します。
圧着した後の絶縁処理はレジンを注入するタイプ、伸縮チューブタイプ、
絶縁カバーをかぶせるタイプなどがあります。
エフコテープを巻いてビニルテープを巻く方法もありますが、天井裏など
温度が高くなる場所は、後に劣化し、短絡や漏電する恐れがあるので、
あまりおすすめできません。
P形スリーブ、B形スリーブ用圧着ペンチ
P形、B形スリーブは圧着端子の呼びが1.25~8mm2までは
手動片手工具(ハンドルの握り部分が赤色)、
8mm2を超えるものには手動両手式、
手動油圧式、電動油圧ヘッド分離式工具を使用します。
手で8mm2~38mm2まで圧着できるすぐれ物です。
裸圧着端子および裸圧着スリーブの接続に用いる工具は
JIS C 9711:1997「屋内配線用電線接続工具」によるもの。
工具のダイス部分には適合するスリーブの呼び等が示されており、圧着完了すると
使用したダイスが確認できるように、圧着マークが刻印されます。
pスリーブとbスリーブの使い分け
PスリーブはCVケーブル、CVTケーブルなどのスケア線をプルボックス、ジョイントボックス内でジョイントするときに使用します。
BスリーブはCVケーブル、CVTケーブルなどのスケア線を直線ジョイントするときに使用します。