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たこ足配線は危険

たこ足配線は危険です。その理由は
・過電流で損傷、発火する
・電気接続部が増える

たこ足配線とは


たこ足配線とは、同じコンセントから
テーブルタップやマルチタップを
複数使用することを言います。

1つのコンセントに1つの
三角タップを付けている場合は、
たこ足配線とは言いません。

三角タップにさらに三角タップを
付けている場合は、たこ足配線です。

テーブルタップにもコンセントの
口数が多いものがありますが、
すべてのコンセントに
プラグを差している状態も
たこ足配線とは言いません。

テーブルタップのコンセントにさらに、
三角タップを付けている、
またテーブルタップを
2連結している場合は
たこ足配線と言います。

たこ足配線が危険な理由

たこ足配線は非常に危険です。
理由は2つあります。

過電流で損傷、発火する恐れも

コンセントには使用できる
電流の上限が決まっています。

一般には15Aまで使用できますが、
たこ足配線を行うと15Aを超えて
使用してしまう危険性が増します。

また、テーブルタップやマルチタップは
15Aよりも少ない電流しか
使用できないものがあります。

たこ足配線にすると定格電流を
超えて使用してしまう可能性が
出てきてしまいます。

定格電流を超えて使用する
ことを過電流と言います。

過電流の状態で使用すると、
発熱量は流れる電機の2乗で発生するので、
テーブルタップやマルチタップの
コードや差し込み口が熱くなり、
樹脂の耐熱温度を超え、
焼損、発火することがあり危険です。

分電盤のブレーカーは20Aで切れますが
(トリップする)、テーブルタップなどは
10Aまでしか電流を流せない
ものがありますので、
発火するまで切れないこともあります。

発火し、ケーブルの芯線どうしが接触すると、
ブレーカーは切れますが、その前に
ほこりなどに引火し火事になる可能性があります。

電気接続部が増える

たこ足配線をすると、1つのコンセント口に、
マルチタップなどを使用したくさんの
プラグが差し込まれ、コードの自重などにより、
コンセント口に差し込まれた刃先が
しっかり差し込まれず、少し浮いた状態で
使用することが多くなることがなります。

浮いた状態のコンセントの刃先には
当然電流が流れていますので、そこに金属が
接触すると電流が流れ危険です。

たこ足配線を防止する対策

・口数の多いテーブルタップを使用する
・スイッチ付きのテーブルタップを使用する
・家具の裏などにテーブルタップを置かない
等を行い、たこ足配線にならないようにしましょう。

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