スラブ配管の規定、施工方法

スラブ配管は、コンクリートの床に埋め込む配管工事です。
コンセント用、照明用、弱電用、自火報用等の配線を通線するために行います。




スラブ配管の規定

・配管支持間隔は、1mごとにバインド線、または結束線で鉄筋に固定します。
・鉄筋のマス目1個に対し配管1本が基本です。
・配管同士の中心間隔は70mm以上とし、3本を超えて平行配管してはいけません。
ただし相互の間隔が300mmを超える場合は良い。
・梁面より500mm以内の範囲に1mを超える配管をしてはいけません。
・基本配管はまっすぐに配管する、蛇行配管はダメです。
・盤付近の配管が集まる場所は配管どうしの離隔がとれないため、構造担当に確認し、補強などを行います。

スラブ配管の施工方法

①鉄筋工事が完了してからスラブ配管を行います。
②ダブル鉄筋なら、鉄筋と鉄筋の間に配管をします。シングル鉄筋なら鉄筋の下を配管します。
③配管したら、配管をバインド線または結束線で固定します。(固定しないとコンクリートに流されます)
結束はハッカーで行います。

【ハッカー】

④配管を立ち上げる場合は、ネグロス電工のファスロックや全ネジを使用します。
⑤エンド伏せする場合は、在来スラブならFコロエンド、
デッキスラブならデッキをホルソーで穴を開けて配管を穴に入れます。
⑥自火報感知器などを取り付けるためのコンクリートボックスを取り付ける場合は、
塗り代を釘で型枠に固定してからボックス本体を固定します。

スラブ配管の材料

・CD管またはPF管:CD管(オレンジ色)はコンクリート埋設のみに使用できます。
PF管はコンクリート埋設以外にも使用できます。CD管はRC造におすすめです。
S造の場合、エンド伏せや立ち上げた部分を根元で切断しなければなりません。
鋼管は使用しません。
・バインド線、結束線:管を鉄筋に固定するときに使用します。
・コンクリートボックス:器具取付、電線のジョイント用に使用します。
・ボックスコネクタ:ボックスにCD管、PF管を接続するときに使用します。
・カップリング:管どうしをつなぐときに使用します。
・Fコロエンド:エンド伏せするときに使用します。

スラブ配管の注意点

最近では、コンクリート埋設配管を禁止する現場もありますので、構造担当に確認してください。

屋上のスラブ配管は禁止です。
なぜなら、仮にスラブ配管の影響でコンクリートにヒビが入ってしまう可能性があり、
ヒビから漏水する場合があります。また、外壁と同様なので結露し、配管から水が流れてくるからです。

スラブ配管のメリット

工程のピークカットができる

躯体工事時は作業が少ない時期です。電気工事は竣工に向けてどんどん作業が多くなります。
なるべく作業量を先にすることが重要になります。なのでスラブ配管を行い、先行配線すると
ピークカットできます。

天井がない部屋など、露出配管を減らせる。

露出配管は非常に手間がかかります。しかも天井がない部屋は機械室など
電気工事が竣工間際にしか乗り込めない場所が多いです。
少しでも竣工間際は工事量を減らしたいので、スラブ配管を行い、
露出配管をしないようにしたいところです。

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