分電盤の種類、製作時の注意点

分電盤の種類、製作時の注意点などをまとめました。




分電盤とは

分電盤とは、配線用遮断器(漏電遮断器も含む)を集合して取付けたものです。
配線が多く集まる、かつ通常に操作することはないので、あまり目立たない場所
に設置します。
公共施設や事務所ビル等では、EPS( Electric Pipe Space)などに設置します。
また、住宅ではホーム分電盤と呼ばれる壁掛け型の分電盤を玄関の下駄箱の
中や玄関、脱衣所などに設置します。

電盤の種類(自立型、壁掛け型、ホーム分電盤)と取付方法

分電盤の種類は、数多くありますが、代表的なものは3種類です。

自立型


自立型の分電盤は2次側の回路が多い場合、選びます。
2次側の回路が多いと、その分ブレーカーの数も多くなりますので、
分電盤のサイズも大きくなります。

サイズが大きくなれば、分電盤の重量も重くなるので、
床に固定した方がより耐震になります。

固定方法は床にアンカーを打って固定します。

EPSに設置する場合は、一般の人が触れる恐れがないため、
外扉を無くすことができます。外扉を無くすメリットは、
コストが下がる、ブレーカーを操作するときに扉を開けなくて良い、
分電盤の重量が軽くなるなどがあります。

壁掛け型


壁掛け型分電盤は2次側の回路が少ない場合に選びます。
壁に取り付ける場合は、壁の材質によって、取付け方法が
異なります。壁が躯体の場合は、アンカーで固定します。
壁がLGS+ボードの場合は、LGSにダクターと全ネジで支持材を
入れておきます。分電盤の重量が軽い場合は、パットハンガーなどで
固定します。

ホーム分電盤


ホーム分電盤は、戸建住宅やマンションに使用します。
樹脂製が一般的で通常の分電盤よりもコンパクトな作りに
なっています。

サイズが非常に小さいので、配線を取り込む部分も小さく、
設置する場所の納まりを事前に検討しない取付に苦労します。

分電盤の記号、シンボル

分電盤の記号とシンボルはこちら↓

ちなみに動力盤のシンボルは、こちらです。

分電盤と配電盤の違いは?

分電盤は各階のEPSなどに設置する盤です。
キュービクルから幹線で分電盤に電気を供給し、
分電盤から照明やコンセントに電源を供給します。
幹線を1次側と言い、分電盤の子ブレーカーから以下を2次側と言います。

配電盤はキュービクルの一部で、キュービクルには、
低圧配電盤No.○と表示があります。
高圧で受電して、変圧器(トランス)で低圧(200/100V)に変圧し、
配線用遮断器から各所の分電盤に幹線ケーブルで供給する盤のことを言います。

分電盤のブレーカーサイズ

分電盤のブレーカーを選定するときは、負荷容量を計算しなければなりません。

照明器具の場合は、電気容量を調べ、台数を掛ければ容量が計算できます。

(例):LED40W×2形が20台の場合は、約64VA×20台=1280VA
この場合は20AのブレーカーでOKです。

コンセントの場合は、1個150VAとして計算するのが一般的です。

(例):2P15A×2コンセントが6個の場合、150VA×6個=900VA
この場合は20AのブレーカーでOKです。

ブレーカーに対して負荷の合計は80%以下として設定します。
例えば20Aならば、1600VA以下になるようにします。

幹線のブレーカーを選定する場合は分電盤全体の負荷の合計を計算します。
キュービクル側のブレーカーと分電盤の主幹ブレーカーの保護協調が
とれるように選定します。

分電盤製作時の注意点

①屋外に設置する盤は屋根付が良い。
②屋外に設置する盤には水抜き穴を設け、
仮に水が入っても抜けるようにします。
③自立型の縦寸法が長い盤の側面内部には配線支持材を設け、
配線の支持ができるよう依頼します。
④単相3線式電路に設置する分電盤用主幹ブレーカーは
中性線欠相保護機能付とします。
中性線欠相保護機能とは、中性線が欠相すると
当該電路の100V回路に不平衡電圧が発生し
接続されている機器が絶縁劣化や焼損することを防ぐために、
過電圧を検出して回路を遮断する機能です。
⑤消防用負荷などの間違えてOFFにしてはいけない
ブレーカーには赤いロックキャップを取付けます。
また負荷名称を赤色で表記するとよりわかりやすいです。
⑥接地端子は各ブレーカーごとに設置する。
漏電遮断器用の接地端子は別にします。

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