寒い冬に欠かせない、暖房機器。
どの暖房機器を使うか迷った時、
特に気になるのは電気代ではないでしょうか。
オイルヒーターは空気が乾燥しづらく、
安全性が高い暖房機器として人気です。
ただ、電気代が高い傾向にあるため、
購入を迷ってしまいますね。
オイルヒーターの電気代は使い方次第で節約することができます。
その方法を具体的に解説します。
オイルヒーターの特徴
オイルヒーターの構造
オイルヒーターには、放熱板がついている密閉容器の中に、
難燃性のオイルが入っています。
そのオイルを電気を使ってあたためることで、
室内の温度をあげていきます。
温度の上昇はゆるやかで、
床や壁を含んだ部屋全体をあたためることができます。
オイルヒーターのメリット
①空気が乾燥しない
エアコンなどは温風を出して室温を上げますが、
オイルヒーターは温風が出しません。
特に冬に気になる乾燥を防ぐことができます。
また、温風が出ないので、
換気のしづらい冬でもほこりやハウスダストが舞うことがありません。
②安全性が高い
火を使用しないので、火事や
一酸化炭素中毒になる恐れはありません。
また、本体の表面温度は約60~80℃なので、
1秒ほど触れた程度ではやけどをすることはありません。
まだ小さな子どもがいるご家庭でも、
比較的安心して使用することができます。
③メンテナンスが簡単
エアコンやヒーターのような、
面倒なフィルター掃除はありません。
また、オイルの補充や交換もする必要がないため、
手軽に使用することができます。
オイルヒーターのデメリット
①部屋があたたまるまでにかかる時間が長い
部屋の大きさにも寄りますが、
部屋全体があたたまりきるまでには、
約30分~1時間かかります。
オイルをあたためて、ゆっくりと室温を上げていくオイルヒーターは、
すぐに部屋の温度を上げるには不向きです。
②比較的電気代が高い
8畳の部屋でオイルヒーターを使用した場合、
1時間あたりの電気代は弱(500W)で約13円、強(1200W)で約30円です。
一方、エアコンは約3〜40円です。
最大の金額はエアコンの方が高いですが、
エアコンは設定温度まで室温が上がると
省エネモードで運転をします。
常に最大で運転することはありませんので、
1時間あたり約16円ほどになるでしょう。
オイルヒーターよりもエアコンの方が、
電気代が安いと言えます。
ただ、最近では設定温度を保つように
自動的に電源をオンオフ切り替える「エコ運転」
の機能を備えたオイルヒーターもありますので、
電気代を抑えることができます。
他にもオイルヒーターの電気代を
抑える方法がありますので、紹介していきます。
電気代を節約してオイルヒーターを使うには?
①窓際に置き、冷気が入り込まないようにする
オイルヒーターを窓際に置くことで、部屋全体を均一にあたため、
温かい空気で作られた壁で冷気をシャットアウトします。
オイルヒーターの発祥は、
日本よりも寒い地域もたくさんあるヨーロッパです。
ヨーロッパでも、寝室の窓際に
オイルヒーターを設置するのが一般的です。
②他の暖房機器とあわせて使う
オイルヒーターは急激に部屋の
温度を上げる目的で使用をすると、
あたたまるのが遅く不向きです。
また、高出力でつけ続けていると
電気代が高くなるため、おすすめの使い方ではありません。
まず、エアコンやヒーターで部屋の温度を上げて、
その後にオイルヒーターでゆるやかに
室温を保つ方法が最も効率的な使い方となります。
この方法であれば、室内の空気も
乾燥しづらくなりますので、おすすめです。
③温度の設定を低めする
オイルヒーターはゆるやかに部屋全体の温度を上げて、
保つ暖房機器です。
空気だけではなく、床や壁にも熱が伝わりますので、
部屋全体があたたかくなります。
開け閉めの少ない寝室であれば、
16℃の設定で十分あたたかく過ごすことができるでしょう。
エコ運転モードが付いている製品もありますので、
使用すればさらに電気代を抑えることができます。
④気密性の高い部屋で使用する
オイルヒーターは気密性の高い部屋での使用が向いています。
気密性が低く、冷えた空気が頻繁に入る環境では、
ゆるやかに室温を上げて保つオイルヒーターでは、
下がった室温をまたすぐに上げることができません。
どうしてもすきまができてしまう
和室などの使用は控えるべきでしょう。
使い方次第でオイルヒーターの電気代は抑えることができる
電気代が高く、部屋があたたまりにくいと
言われがちな、オイルヒーター。
メリット・デメリットを知り、
正しい使い方をすれば、
寒い冬をより快適に過ごすことができます。
この記事を参考に、オイルヒーターを
うまく活用して寒い冬を乗り切ってくださいね。