自動点滅器(EEスイッチ)の種類と制御回路です。
自動点滅器とは
自動点滅器は、外の明るさを検知し一定以下の暗さになると
自らのスイッチを「入」に切り替えて照明を点灯させます。
また、外が明るくなると自らのスイッチを「切」する事によって
照明を消灯させるスイッチです。
このように自動的に照明を「入」「切」する装置を自動点滅器といいます。
防犯灯、街路灯は、夜間の歩行の安全、犯罪抑止に欠かせないものです。
自動点滅器は、夜暗くなったら自動的に防犯灯や街路灯を点灯させ、
朝明るくなったらそれらを消灯させます。
必要な時のみ電気を使うため省エネにもなります。
設置場所
自動点滅器は、下記のような場所では自動点滅器が正常に動作しない
場合があります。あらかじめ取り付け場所をご確認ください。
・樹木や建物などの陰(日中の点灯・点灯時間の長時間化の原因となります。)
・昼間でも暗い場所(日中の点灯・点灯時間の長時間化の原因となります。)
・街路や商店の照明などで夜間明るい場所(不点灯の原因となります。)
制御回路
自動点滅器で照明をONにし、タイマーで時間を設定しOFFにする
制御が一般的です。この場合のタイマーは一般型のタイマーで良いです。
実際の運用の例としては、
自動点滅器で夕方ONにし、夜中、終電後などにOFFするといった感じです。
【配線方法】
自動点滅器に電源(100Vor200V)を供給し、自動点滅器から負荷に配線します。
VVFケーブルの1.6mmか2.0mmの3芯を盤から自動点滅器に配線します。
ソーラータイマー
ソーラータイマーとは、 一般タイマーは入・切時刻を任意に設定しますが、
ソーラータイマーは、あらかじめ記憶した日入・日出時刻
に合わせて照明を自動的に入・切します。
全国を12地区に細分化して、各地区ごとに1年間を通し た
日入・日出時刻を記憶しています。
このため、地区番号を選択するだけで、
その地区の日入・日出時刻に合わせた 制御が行えます。
早めの点灯・遅めの消灯も行えます。
ソーラー機能が働く時間を基準とし、
早め90分~遅め90分の範囲で調整 が行えます。
なので自動点滅器+タイマーの代わりになります。
自動点滅器の選定・種類
自動点滅器の選定方法は、
容量、値段、デザインで選びます。
中には、3Aしかないものもあるので、照明器具の
台数によってはマグネットを設置しなければなりません。
その場合は、分電盤内に切替スイッチ「試験ー自動」を設置します。
【自動点滅器+タイマータイプ】
自動点滅器とタイマーが一体になっているタイプです。
容量が15Aなので、照明器具を多く制御できます。
マグネットを設置しなくても良いので増設工事など使用
するときに便利です。
定格:AC100V 15A
【自動点滅器+タイマーのスマートタイプ】
自動点滅器とタイマーが一体になっているスマートなタイプです。
コンパクトですが、タイマーが付いていて、消灯時間を設定できます。
消灯時間はざっくりとした設定で、約2時間単位です。
定格:AC100V 8A
【外灯に直に設置するタイプ】
自動点滅器のみのタイプです。
外灯1灯に1台を直接取付けて使用します。
定格:AC100V 3A
【壁面に取付ける一般タイプ】
自動点滅器のみのタイプです。容量が3Aなので、
分電盤にタイマーとマグネットを設置した回路で
制御します。
定格:AC100V 3A
自動点滅器の耐用年数
自動点滅器には寿命があります。以下の現象が起きた場合、
故障の恐れがあります。点検してください。
① 昼間でも点灯している
② 朝明るくなっても、なかなか消えない。
③ 点滅器の姿勢が横や逆さになっている。
④ 点滅器の外郭がひび割れている。あるいは無い。
⑤ 口出線が変色したり、ひび割れている。
適正交換時期
自動点滅器は適正に交換しましょう!
この交換時期を過ぎるとJISに規定する性能が
維持できなくなる可能性があります。
種類 | 1P形(一般型) | 1L形、2形、3形(長寿命型) |
---|---|---|
自動点滅器 | 4~5年 | 8~10年 |
受台 | 10~15年 |
耐用年限
この時期を過ぎると絶縁劣化が進み、
安全上これ以上使用すると危険な場合があります。
(JIS C 8369 光電式自動点滅器から抜粋)
種類 | 1P形(一般型) | 1L形、2形、3形(長寿命型) |
---|---|---|
自動点滅器 | 4~5年 | 8~10年 |
受台 | 10~15年 |