コンセント・スイッチ・配線器具 施工方法

コンセントの種類と用途、取付方法

コンセントの種類と主に使用する用途とコンセントの一般的な取付高さ、
コンセントの取付方法をまとめました。

コンセントの種類

コンセント 名称 規格 用途
ダブルコンセント 2P15A×2 一般
接地ダブルコンセント 2P15A×2(E付) 一般(接地付)
アースターミナル付
コンセント
2P15A×1(ET付) 洗濯機、乾燥機、電子レンジ、冷蔵庫、食器洗い機、電気温水器等
アースターミナル付
接地コンセント
2P15A×1(EET付) 洗濯機、乾燥機、電子レンジ、冷蔵庫、食器洗い機、電気温水器等
アースターミナル付
接地ダブルコンセント
2P15A×2(2EET付) 水廻り
抜け止めダブルコンセント 2P15A×2(2LK) 抜けてはいけない
天井取付機器等
抜け止め接地
ダブルコンセント
2P15A×2(2ELK) 抜けてはいけない
天井取付機器等
15A・20A兼用250Vコンセント IHヒーター等
15A・20A兼用125Vコンセント エアコン等
防水コンセント 屋外、水廻り等
OAタップ 事務所など、OAフロアやデスク廻り

コンセントの取付高さ

コンセントの取付高さの目安は以下のとおりです。

一般用コンセント:H=FL+200~300
冷蔵庫コンセント:H=FL+1900~2000
洗濯機コンセント:H=FL+1050~1100
トイレコンセント(便座ヒーター用):H=FL+200~300
エアコンコンセント:H=FL+1800~2000

コンセントの取付方法

アウトレットボックスに取付

主に商業施設、事務所ビル等の埋込コンセントの場合、
一般的にLGSにボックス取付金具や全ネジでアウトレットボックスを取付、
PF管で配管、ケーブル通線し、ボードを貼ったあとに、ボード開口し、
ケーブルをコンセントに接続し、コンセントをボディービスで取付、
プレートを取付けます。

アウトレットボックスには樹脂製と鉄製があり、樹脂製は一般壁に使用し、
鉄製は防火区画壁などに使用します。

日本間ボックスに取付

主にマンション、一般住宅等の埋込コンセントの場合、
一般的にLGS、木軸に日本間ボックスをビス等で取付、ケーブルを配線し、
ボードを貼ったあとに、ボード開口し、ケーブルをコンセントに接続し、
コンセントをボディービスで取付、プレートを取付けます。

後付けボックス(パネルボックス)に取付

主に増設工事、改修工事の埋込コンセントの場合、
(LGS壁に後からコンセントを取付けたいときに)
まず、コンセントを取付けたい位置のボードを開口します。
(開口寸法は後付けボックスの大きさによる)
天井裏からケーブルを配線します。
(チェーンなどを使用する。LGSの振れ止めがあるので、
ケーブルのみだと通しにくいため)

ケーブルを配線したら、後付けボックスを取付けて、
ケーブルをコンセントに接続し、
コンセントをボディービスで取付、プレートを取付けます。

※ボードのみに固定となるので、強度はあまりありません。
コンセントを何度も抜き差ししていると、後付けボックスごと外れる
可能性があるので、注意が必要です。(はさみ金具も同様)

事務所ビルなどのレイアウト変更工事でのスチールパーテーション内に
埋込コンセントを取付ける場合は、パーテーションは鉄板+ボード
ですのではさみ金具で十分です。

メタルモール、プラモールボックスに取付

主に増設工事、改修工事の埋込コンセントの場合、
(LGS壁に後からコンセントを取付けたいときに)
LGS壁内にケーブルを通せない場合、メタルモールやプラモール
を使用してコンセントを取付ける方法です。
露出になるので見た目が良くないのがデメリットです。
ケーブルを配線し、コンセントを取付けたい位置の天井面に穴を開け
ケーブルを取り出します。

壁にモール、ボックスを取付、モールにそってケーブルを配線し、カバーをかけ、
ケーブルにコンセントを接続しコンセント、プレートを取付けます。

・メタルモールをボードに固定する方法
メタルモールは金属製ですから、重量はそこそこあります。
ボードビスだけで固定すると、弱いので、ボードアンカー等を使用し取付けます。

・プラモールをボードに固定する方法
プラモールは樹脂製ですので、軽いです。両面テープで固定しますが、
ビス等で固定を補強したほうがより強固に取付けられます。

住宅のコンセント施設数

場所 コンセント施設数(個)
100V 200V
居室5m2(3~4.5畳) 2 -
居室7.5m2~10m2(4.5~6畳) 3 1
居室10m2~13m2(6~8畳) 4 1
居室13m2~17m2(8~10畳) 5 1
居室17m2~20m2(10~12畳) 6 1
台所 6 1
食事室 4 1
トイレ 2 -
玄関 1 -
洗面・脱衣所 2 1
廊下 1 -

※コンセントは、1口でも、2口でも、さらに口数が多いものでも1個とみなす。
(コンセントは、2口以上のコンセントを施設するのが望ましい)
※エアコン、据付型電磁調理器、大容量機器、換気扇(トイレ除く)、庭園灯
浄化槽、給湯器、ベランダ、車庫などのコンセントは、この表の施設数とは
別に考える。

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