ペンチには通常のペンチと電工(電気工事)ペンチがありますが
電気工事で使用するペンチの使い方とおすすめペンチです。
電工ペンチとは、電工ペンチの使い方
電工ペンチは通常のペンチと使い方は変わりませんが、ハンドル部分に
絶縁体を使用し、感電しにくくしているものを「電工ペンチ」と呼びます。
ペンチは一般家庭でも良く使用する工具で、いろんな用途に使える優れもので、
切ったり、つかんだり、引っ張ったり、ねじったり、ナットを回したり
できます。
電気工事では、ペンチはドライバーと並び非常に多く使用する工具です。
電線を切る、電線を曲げる、ボルトを回す、硬いものを引っ張る、曲げる
等、いろんな用途に使用できます。
【電線やケーブルを切る】
刃部で電線やケーブルを切ることができます。
切れるサイズはペンチによって違います。大きいほうが力を入れずにスムーズ
に切れます。
電気工事ではケーブルを切ることが多くあるので、大きいものが良いです。
【つかむ、曲げる】
先端の「くわえ部」で物をつかむことができます。物をつかんだ際に滑らないように
凹凸の溝がついています。
電気工事では、ケーブルの心線をペンチの先を使って輪を作ることが多いです。
【ナットなどを回す】
刃の裏側は丸くくぼんでいて、ナットなどを回すことができます。
【アウトレットボックスのノックを外す】
アウトレットボックスに電線管やケーブルを取り込む時に、アウトレットボックスに
穴を開けます。ノックと呼ばれる穴が開けられる場所をペンチの先端で叩くと
ノックが外れます。ハンマーの尖っている側で叩いてもOKです。
【圧着ペンチの代用として使える物もある】
圧着端子を圧着できる簡易圧着機能付きペンチもあります。圧着端子のサイズは
1.25mm2~5.5mm2が多いです。
あくまでも簡易なので、圧着は正式な圧着ペンチ(赤)(JIS)を使用してください。
電工ペンチのおすすめは?
電工ペンチを選ぶときのポイントは
【ハンドルが絶縁体か?】
最低限、ハンドル部が絶縁体の物を選ぶ。
とはいえ、活線作業をしても良い訳ではないですが。
【軽く切れるか?(ペンチの長さ)】
電気工事ではケーブルを切ることが多くあります。特にVVFケーブルの2.0-3Cを
軽く、力を入れずに切れるものが良いですね。
大きいサイズのペンチがケーブルを軽く切れます。
【ペンチの重さ(軽さ)】
電気工事では腰道具と言われ、ペンチ等の工具を腰ベルトに巻いて作業します。
色々な工具を腰に巻くと重量はズッシリと重くなります。
ですので、工具はなるべく軽いほうが良いです。
あとは、落下防止用ひも取付穴があると便利ですね。