第2種電気工事士の試験内容です。
第2種電気工事士資格はどのような資格か?
電気工事は「電気工事士」という国家資格がなければ作業できません。
電気配線や結線などの作業は、きちんとした専門知識と技能が
必要です。
知識と技能を持たない人が工事を行うと、漏電や感電などの事故
を起こす可能性があります。
電気工事士には、第1種と第2種があります。
第2種電気工事士は、一般住宅や小規模な店舗やビルなどの低圧受電
の建物の工事ができます。
第1種は高圧受電の建物(最大電力500kW以下)の工事ができます。
第2種電気工事士資格は、工事を行う時になくてはならない
資格となっており、毎年10万人以上が受験する人気の資格に
なっています。
第2種電気工事士は、電気技術者の入門資格です。
この資格を取得してから、上級資格の第一種電気工事士を目指しても
良いでしょう。
ただし、入門資格といえど、電気の知識を持っていない人にとっては、
資格取得は難しいです。基礎数学、基礎電気学の知識を学び、
試験に臨みましょう。
第2種電気工事士の試験内容は?
第2種電気工事士は、筆記試験と技能試験があります。
筆記試験
科目 | 範囲 | 出題問題数 |
---|---|---|
電気に関する基礎理論 | ①電流、電圧、電力及び電気抵抗 ②導体及び絶縁体 ③交流電気の基礎概念 ④電気回路の計算 |
4〜6問 |
配電理論及び配線設計 | ①配電方式 ②引込線 ③配線 |
4〜6問 |
電気機器、配線器具並びに 電気工事用の材料及び工具 |
①電気機器及び配線器具の構造及び性能 ②電気工事用の材料の材質及び用途 ③電気工事用の工具の用途 |
4〜6問 |
電気工事の施工方法 | ①配線工事の方法 ②電気機器及び配線器具の設置工事の方法 ③コード及びキャブタイヤケーブルの取付方法 ④接地工事の方法 |
5〜6問 |
一般用電気工作物 の検査方法 |
①点検方法 ②導通試験の方法 ③絶縁抵抗測定の方法 ④接地抵抗測定の方法 ⑤試験用器具の性能及び使用方法 |
3〜4問 |
配線図 | 配線の表示事項及び表示方法 | 20問 |
一般電気工作物の 保安に関する法令 |
①電気工事士法、同法施行令、同法施行規則 ②電気設備に関する技術基準を定める省令 ③電気用品安全法、同法施行令、同法施行規則 及び電気用品の技術上の基準を定める省令 |
3〜4問 |
・筆記試験は、一般問題と配線図問題があり、4択のマークシート
方式の問題です。
・一般問題:問題数は30問で1問2点
・配線図問題:問題数は20問で1問2点
・合格基準の平均は、60点です。
・試験時間は120分です。
技能試験
技能試験は、受験者が持参した工具を使用して、出題された電気回路
を一定時間内に電気配線を作る試験です。
【試験当日の持ち物】
①受験票及び受験申込書兼写真票
②作業用工具➡️技能試験指定工具
③筆記用具
④時計
【試験内容と試験時間】
技能試験には、技能試験候補問題と言うものがあり、
その年に出題される技能試験の問題はその13の候補問題
から選ばれます。
この13問を事前に練習すれば、技能試験の対策は万全です。
・試験時間は40分間です。
第二種電気工事士の申し込み方法は?
個人での受験の申し込み手続きは、インターネットによる申し込みか、
申込書を入手して郵送するかになります。
【インターネットで申し込む場合】
「一般財団法人 電気技術者試験センター」のホームページに
アクセスして申し込み手続きを行います。
【申込書を入手して郵送する場合】
電気技術者試験センター窓口、書店、河合塾主要校舎、
各電力会社支店・営業所窓口などで「受験案内・申請書」を入手し、
申込書に必要事項を記入し、受験手数料と共にゆうちょ銀行の
窓口に提出します。
受験手数料(非課税)は
・インターネットによる申込みは9,300円
・郵便による申込みは9,600円
です。インターネットによる申し込みの方が300円お得です。
第二種電気工事士の試験はいつ?
令和5年の試験日は
・筆記試験:上期試験 5月28日(日曜日)
:下期試験 10月29日(日曜日)
・技能試験:上期試験 7月22日(土曜日)または7月23日(日曜日)
下期試験 12月23日(土曜日)または12月24日(日曜日)
受験申込受付期間は
上期試験:3月20日(月)〜4月6日(木)
下期試験:筆記試験申込期間8月21日(月)〜9月7日(木)