電気工事では欠かすことのできない計器のひとつがテスターです。
テスターとは
テスターは1台で交流電圧、直流電圧、導通チェック、抵抗
などの測定ができる便利な測定器で、電気設備の工事、
保守点検には欠かすことのできない計器です。
テスターの使い方
交流電圧の測定方法
コンセントやブレーカの線間電圧を測定する場合の方法です。
①ロータリースイッチを「〜V」に回して合わせます。
↓
②テストリードの接続端子を黒(マイナス端子) = COM、赤(プラス端子) = V Ωに接続します。
↓
③テストリードの先端をコンセントやブレーカーの導体部分にあて電圧を測定します。
・コンセントを測定するときは+と-にテストリードの先端を差し込みます。
・ブレーカーや銅バーにテストリードをあてるときは、通電しているので感電に注意!
直流電圧の測定方法
太陽光パネルの出力電圧や計装盤のDC24V、バッテリーの電圧を測定する場合の方法です。
①ロータリースイッチを「:::V」に回して合わせます。
↓
②テストリードの接続端子を黒(マイナス端子) = COM, 赤(プラス端子) = V Ωに接続します。
↓
③テストリードの先端をDC電圧発生部の導体部分にあて電圧を測定します。(黒 = マイナス側, 赤 = プラス側)
導通チェックの方法
電線の断線やケーブルチェックなどで使う導通チェックの方法です。
①ロータリースイッチを回して導通チェックマークに合わせます。
↓
②テストリードの先端を測定したい物に当てます。(極性なし)
導通している場合は表示とブザー音が鳴ります。断線などで導通していない場合は表示なし、ブザー音が鳴りません。
ケーブルの行き先を調べるときは、どちらかの先端を短絡して、テスターを反対側
の先端に当てます。導通があればブザー音が鳴ります。
短絡したり、開放したりを繰り返して、本当に間違いないか確認すると、
より確実になります。
注意: 測定前に測定回路の電源を切ってください。
抵抗の測定方法
抵抗測定においては以下手順でテスターをセットします。
①ロータリースイッチを回して「Ω」に合わせます。
↓
②テストリードの接続端子を黒(マイナス端子) = COM, 赤(プラス端子) = V Ωに接続します。
↓
③テストリードの先端を測定したい物に当てます。(極性なし)
注意: 測定前に測定回路の電源を切ってください。
おすすめカード形テスター
・ポケットテスターはカードサイズでポケット
に入る大きさ、持ち運びに非常に便利です。
・200Vなどの差し込み口が特殊なコンセントは、
コンテスターを差し込むことができないため、テスターで測定します。
テストリードの先端は15mmあり、コンセントの端子まで十分届きます。
・デジタルなので、数値が読みやすいです。
・プラスチックのハードケースが付属しており、落としても壊れにくく、
テストリードを巻き付けられ、収納できます。
・電圧測定だけでなく、導通チェック、抵抗測定もできる!
交流電流を測るときはクランプメーターを使用します。