ケーブルラック、レースウェイ 施工方法

レースウェイの施工方法

レースウェイの施工上の注意事項をまとめました。

レースウェイとは

レースウェイとは金属線ぴ工事に該当するもので、主に照明器具
に給電及び支持材として使用します。

天井仕上げ材が無い部屋、たとえば倉庫、機械室、工場、駐車場、駅のホーム
などの照明器具を取付ける支持材として、また配線用として使用するものです。

天井仕上げ材が無い場合、直に天井に照明器具を取付けると照明器具が
高くなりすぎ、照度が取れなくなります。また空調ダクトや、
水配管、ケーブルラック等を照明器具の下部に通すと
照明器具を遮りカゲができます。

レースウェイをダクトやケーブルラックの下部になる高さに吊りさげれば
ちょうど良い位置に照明器具を取付けることができます。

レースウェイとダクトはサイズが違うだけで、幅が5cm以下が
レースウェイ、それ以上はダクトになります。

レースウェイの支持間隔、耐震支持

・レースウェイは1.5m以内に1箇所づつ支持する
・支持する全ネジは9mm以上とする。
・レースウェイ(金属線ぴ)の耐震支持は、周長80cm以下の電気配線として
指針適用外の配線であるが、設計図書で耐震支持を行うよう記載される
場合があったときは、振れ止めを取る。

耐震支持間隔の規定は無いが、
横引き配管と同じ、12mに1箇所とする場合が一般的です。

【レースウェイの振れ止め例】

・レースウェイ内部に配線を通線したあとに蓋(カバー)をします。
蓋は止め金具で固定します。
レースウェイの開口部を下向きで設置し、蓋をしたほうがレースウェイ本体の加工、
蓋も少なくて済みます。

レースウェイの選定

レースウェイは収容電線のサイズ、本数に合わせ決定、内断面積の20%以下
にしなければなりません。

品名 内断面積(mm2) 内断面積の20%(mm2)
DP1 878 176
DP2 1430 286

レースウェイの種類

レースウェイの種類は施工場所に応じて決めます。
(ただし、屋内の外傷を受けるおそれがない乾燥した露出場所、点検できる
いんぺい場所以外は、施設することができない。)

仕様 材質
溶融亜鉛めっき鋼板 溶融亜鉛めっき鋼板
メラミン樹脂焼付塗装 溶融亜鉛めっき鋼板
高耐食性めっき鋼板 溶融Zn-Mg-Si合金めっき鋼板

※ネグロス製の場合

レースウェイの電線の収容本数

電線 DP1 DP2
1.6mm 21 35
2.0mm 17 28
2.6mm 10 17
3.2mm 7 11
5.5mm2 8 14
8mm2 6 10
14mm2 3 6
22mm2 2 4
38mm2 1 2
60mm2 1 1

※表は電線の本数なので、ケーブルの場合は断面積を計算します。

レースウェイの接地

レースウェイ(二種金属線ぴ)は、使用電圧300V以下とし、
D種接地工事により接地します。

レースウェイの部材

【継ぎ金具】
レースウェイをつなぐ金具です。レースウェイの内部に差込みビスで固定します。

【吊り金具】
天井のインサート、アンカーから全ネジを吊り下げ、
レースウェイを吊るための金具です。

【照明器具取付金具】
レースウェイに照明器具等を取付ける金具です。

-ケーブルラック、レースウェイ, 施工方法

© 2024 電気工事のwebbook Powered by AFFINGER5