事務所などでかかすことができないハーネス用OAタップ
の施工方法、種類などをまとめました。
ハーネス用OAタップの施工方法
OA機器の発展、パソコンの普及により、
コンセントやLANケーブルを多く使用します。
それらを床から取り出すのが効率が良いため、事務所フロアは
OAフロアがあたりまえになっています。
OAフロアの材質、高さは建物によりさまざまですが、
一般的にはスチール製で高さは50mm~100mmが
多いです。
OAフロア内に設置するコンセントは、
ハーネスジョイントボックスをOAフロア
内に設置し、そこにOAタップを差込み、床上のデスクに
OAタップを設置するしくみになります。
ハーネス用OAタップの施工手順
施工前にデスクやプリンターのレイアウトをお客様からいただき、
回路の容量やOAタップ、ハーネスジョイントボックスの数を検討します。
①事務所にはOA盤(分電盤)があり、そこからOAフロア内にケーブルを配線します。
↓
②OAフロア内にハーネスジョイントボックスをジョイントボックス用取付台を床面に
コンクリートビス等で固定し、そこにビスで固定します。
(ハーネスジョイントボックスの位置はなるべくデスクの下ではなく、
通路に設置します。作業がやりやすくなります。)
↓
③ハーネスジョイントボックスにケーブルを差込みます。
Fケーブルならそのまま差し込めますが、CVケーブルなどのより線の場合は、
棒端子で圧着してから差込みます。
↓
④ハーネスジョイントボックスにハーネス用OAタップを差込み、OAフロアの
ケーブル取り込み口からOAタップを取り出し、デスクの上や、側面に置きます。
↓
⑤ハーネスジョイントボックスには専用の保護カバーがありますので、
かぶせます。また使用しない端子に埃が付着するとトラッキング現象が
発生しますから防塵カバーを取り付けます。
↓
⑥ハーネスジョイントボックス設置の作業が完了したら、OAフロアのパネルを戻します。
ハーネスジョイントボックスの位置が後のレイアウト変更などに分かるように、
ハーネス上部のカーペットにマーカーピンを取り付けます。
↓
⑦OAタップを取り出した部分のカーペットは切り込んできれいにケーブルが納まるように
します。(現場によっては切らないところもある)
OAタップとハーネスジョイントボックスにテプラなどで分電盤名と回路番号を
表示すると後にブレーカーがトリップしたときや、レイアウト変更などに
役立ちます。
ハーネス用OAタップの種類
【コンセントの口数】
コンセントの口数は、2個口、4個口、6個口、8個口
があります。
【抜け止めかどうか】
ハーネス用OAタップのコンセント差し込み口は、抜け止めタイプと通常のものが
あります。サーバーなど重要な機器はコンセントが抜けると大変ですので、
抜け止めタイプが良いでしょう。
【ケーブルの長さ】
付属ケーブルの長さは3mと5mがあり、使用する場所で使い分けましょう。
【本体、コマの色】
各メーカーによって、本体かコマの色を選ぶことができます。
用途によって色を使い分けましょう。
(例えばAC-GC回路は赤色を使用する)
【電源表示ランプ】
パイロットランプが標準装備なメーカーとそうでないメーカーがあります。
パイロットランプが付いているメリットは、一目で電源が入っているかがわかる
ところです。数が多い現場などは回路チェックは大変苦労しますし、特に竣工間際の
忙しい時期です。
コンテスターで電圧と極性は検査しますが、回路が合っているかは、パイロットランプ
で確認できると効率化を図れます。
【ハーネス用OAタップ比較】
パナソニック | 明工社 | 寺田 | |
---|---|---|---|
4コ口抜け止めアース付 電源表示ランプ付 (ケーブル3m) |
|||
色 | グレー、レッド パープル |
白、赤、青、 緑、黒 |
ホワイト、レッド、 グリーン、ブルー |
定価 | 4,750円 | 4,550円 | 4,200円 |