駐車場管制設備のループコイル式検知器の施工方法です。
ループコイル式検知器とは
ループコイルとは駐車場システム、カーゲートシステムなど
カーゲート(遮断機)を利用したシステムに使用するセンサーです。
ループコイルは車両の金属部分を検知するセンサーで、
車両が路面に埋設したループコイルの上部を通過すると反応します。
駐車場システムで車両がどこにいるのかを検出しながら
駐車券を発行したり、カーゲートを開けたり、
閉めたり、車両の台数をカウントするなどの
車両などの金属物の移動状況を、地中および壁面に設置したループコイルで検知します。
動作原理
埋設されたループコイルのインダクタンスに、
検知器の検地回路が自動的に同調して、基本周波数が決定されます。
その周波数をベースに、車両の有無によって生じる
インダクタンスの変化分を検知データとして、出力リレーを制御します。
ループコイル式の施工方法
・ループコイルは、金属(鉄筋、シャッター等)との離隔が必要なので、離隔距離に注意する。
・ループコイルを敷設する場合は、ループコイル相互間を2m以上の距離をとって設置します。
・ループコイルを敷設する場合は、コイルを損傷しないよう注意する。埋設後は絶縁抵抗測定
を行い、断線、短絡がないよう確認する。
・アスファルト路面に埋設する場合は、路面仕上面から埋設深さ100mm以内とする。
・コンクリート路面に埋設する場合も路面から埋設深さ100mm以内とし、
下部に鉄筋がある場合は、50mm以上離隔を取る。さらに下部にデッキプレートが
ある場合は100mm以上離隔を取る。
管制盤、信号灯、警報灯の施工方法
・管制盤は駐車場事務室、受付、守衛室等、常時取扱者がいる場所に設置するのが望ましい。
・制御盤は、高温多湿となる場所、車路、倉庫、電気室、階段下等には設置しないようにする。
・信号灯、警報灯の取付位置は、出入口、場内共に運転者の安全のため、識別しやすい場所
を選定する。
・信号灯、警報灯の取付高さは、駐車場内車路上なら器具下端で車路床面より2.3m以上
駐車場内駐車位置なら器具下端で駐車床面より2.1m以上です。