EV、PHEV充電器を家庭に設置する方法
EV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド)充電器を家庭に設置する方法です。
EV(電気自動車)の充電方式
モード | 特徴 |
---|---|
1 | 車両と一般住宅のコンセントを直接接続して充電 |
2 | コントロールボックス付きケーブルで電気自動車等と接続し充電 充電はコントロールボックスと車両間で双方向通信による制御を行う |
3 | 充電は充電設備と車両間で双方向通信による制御を行う 車両との充電制御は充電設備の中に施設され住宅側の屋内配線と直接接続する |
4 | モード1から3までは交流、モード4は直流充電 充電設備等にはAC/DCコンバーターが内蔵され、直流側の電圧は400V級 |
電気自動車から住宅に電気を供給することも可能です。
EV(電気自動車)充電コンセントの設置方法
EV充電用コンセントには単相100Vと単相200Vがあります。
100V充電は200V充電よりも充電時間がかかります。
200V充電にも20Aと30Aがあり、30Aの方が充電時間が短く済みますが、40Aブレーカーを設置しなければならないため、工事費がよりかかります。
単相100V(15A)の場合
①まずは、EV充電器用コンセントは専用回路、かつ漏電遮断器にする必要がありますので、分電盤に予備ブレーカー(100V)があるか確認します。
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②予備ブレーカーがあればそれを使用し、なければブレーカー(漏電遮断器)を増設します。
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③分電盤からコンセントまでVVF2.0-3Cを配線します(配線の距離が長い場合VVF2.6-3CorCV5.5-3C)。
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④外壁に穴を空けケーブルを通します。
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⑤ケーブルを通した穴とケーブルの隙間にコーキングをし、水が建物内に入らないようにします。
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⑥駐車場に近い外壁にEV充電用コンセントを設置します。
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⑦分電盤のブレーカーにケーブルを接続します。
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⑧絶縁抵抗測定を行います。
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⑨ブレーカーを投入し、コンテスターで確認します。
単相200V(20A)の場合
①まずは、EV充電器用コンセントは専用回路、かつ漏電遮断器にする必要がありますので、分電盤に予備ブレーカー(200V)があるか確認します。
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②予備ブレーカーがあればそれを使用し、なければブレーカー(漏電遮断器)を増設します。
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③分電盤からコンセントまでVVF2.0-3Cを配線します(配線の距離が長い場合VVF2.6-3CorCV5.5-3C)。
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④外壁に穴を空けケーブルを通します。
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⑤ケーブルを通した穴とケーブルの隙間にコーキングをし、水が建物内に入らないようにします。
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⑥駐車場に近い外壁にEV充電用コンセントを設置します。
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⑦分電盤のブレーカーにケーブルを接続します。
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⑧絶縁抵抗測定を行います。
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⑨ブレーカーを投入し、テスターで電圧、極性を確認します。
単相200V(30A)6kwの場合
既設住宅に6kW充電設備を設置する方法です。
①EV充電器用コンセントは専用回路、かつ漏電遮断器40Aにする必要がありますので、分電盤には予備ブレーカーが無いと思われます。
更に30A近い電流が流れますので、引込み線、主幹ブレーカー、アンペアブレーカーの容量が足りなくなる恐れがあります。
電気工事業者に配線設計を依頼します。
また、引込み容量が上がると思われますので、電力会社との契約変更などが発生します。
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②40A漏電遮断器を分電盤の予備スペースか単独の専用盤に設置します。
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③分電盤〜専用盤〜6kW充電設備までCV8-3Cを配線します。(配線の距離が長い場合、CV14-3CまたはCVT14)
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④外壁に穴を空けケーブルを通します。
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⑤ケーブルを通した穴とケーブルの隙間にコーキングをし、水が建物内に入らないようにします。
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⑥駐車場に近い外壁に6kW充電設備を設置します。
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⑦分電盤の送り端子と専用盤にケーブルを接続します。
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⑧絶縁抵抗測定を行います。
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⑨ブレーカーを投入し、テスターで電圧、極性を確認します。
EV(電気自動車)充電設備の設置時の注意事項
【充電設備と電気自動車とを接続する電路】
・充電部分が露出しないように施設する
・電路に地絡が起きた時に自動的に電路を遮断する装置を付ける(ブレーカーをELBにする)
【分岐開閉器からコンセントまでの配線】
・配線は専用回路にする
・分岐回路の種類に対する配線太さとコンセントの定格電流の選定
分岐回路 の種類 |
配線太さ(銅線) | コンセントの 定格電流 |
最大連続 充電電流 |
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20A 配線用遮断器 |
直径2.0mmもしくは2.6mm (断面積3.5mm2もしくは5.5mm2) |
15A | 15A |
20A | 16A | ||
30A 配線用遮断器 |
直径2.6mm (断面積5.5mm2) |
30A | 24A |
40A 配線用遮断器 |
直径3.2mm (断面積8mm2) |
- | 32A |
・ELBを設置する
【コンセントの施設】
・コンセントはアース付きにする
・コンセントの接地はD種接地にする
・コンセントを雨線外に施設する場合は、防まつ形防水箱の中に入れるか、防まつ形にする
※防水箱に入れる場合は、充電用ケーブルを接続した状態で扉を閉めることができる防水箱にする
※防水箱に入れる場合は、手元開閉器用防水箱と共用することが可能
※第3者からのいたずらを防ぐため、防水箱は施錠できるものが良い
※寒冷地では、防水箱に入れるのがオススメ
・コンセントの推奨設置高さは、地表上1m前後
・防雨形抜け止めコンセントは使用しない