送電線は落雷等により瞬時電圧低下が発生します。
しかし瞬時電圧低下によって情報通信システムなど
重要な機器が停電すると大変なことになります。
そのための負荷側に設置する設備として、無停電電源装置があります。
UPSとは
UPSは、Uninterruptible Power Systemの略です。停電や電圧変動などさまざまな電源トラブルが発生しても、
UPS内部の蓄電池(バッテリ)に蓄えられた電気によりコンピュータにつねに安定した電気を供給する装置です。
デスクトップパソコンやハードディスクはバッテリーを持っていないので、瞬時電圧低下や停電時に作業中のデータが消えてしまうことがあるので、UPSが必要です。
UPSの給電方式には大きく分けて2つあります。
1.常時商用給電方式
小容量UPSとして主流で、通常時は商用電源から負荷に給電しつつ蓄電池に給電も行います。
瞬時電圧低下時や停電時などが発生したら、蓄電池から給電します。
この給電方式のメリットは、通常時に電力変換部のインバーターを使用しないため損失が少なく効率が高い、また主変換器が1つなので低コストなところです。
2.常時インバーター給電方式
中大容量UPSの主流で、この給電方式は、交流入力を整流器とインバーターで変換した電力を供給するため信頼度が高いのがメリットです。
CVCFとは
CVCFは、Constant Voltage Constant Frequencyを略した和製後で定電圧定周波電源装置のことを言います。
停電時などにも安定的に電源を供給するためのUPS(無停電電源装置)のうち、特に交流電力を供給するための装置のことを言います。
UPSとCVCFの違い
UPSはCVCFと蓄電池を組み合わせた装置で、CVCFは無停電電源装置から蓄電池を除いた装置です。