Q&A コンセント・スイッチ・配線器具

コンセントにアースがないときの対応方法2種

コンセントにアースがないときの対応方法2種です。

なぜコンセントにアースが必要か?


アースは電気を逃がすために地面につないだ電極のことで、電気機器と地面をつなぎ、人体が感電することを防ぎます。

電気を利用するうえでは、常に感電の危険があります。

例えば、洗濯機の金属製ケース(外箱)は、通常は電気が通る部分ではありません。

しかし、内部のモーターや電気回路の絶縁が悪くなると、電気がケースに漏れる恐れがあります。

漏れた電気は、なるべく抵抗が小さいところを通って地面に流れようとします。

そこで、あらかじめケースと地面を導線でつないで電気が最も流れやすい回路を作っておくと、電気は人体ではなく、アースで地面に流れますので、感電を防ぐことができます。

コンセントにアースがない場合はビリビリガードを使用する

コンセントにビリビリガードを差し込み、そこに家電のコンセントを差し込みます。
アースは浮いた状態になりますが、漏電するとビリビリガードにより電路を遮断し感電を防止します。

ビリビリガードとは、漏電を検知し、電路を遮断する器具です。差し込み口は2個付いており、合計1500Wまで使用できます。

また、屋内専用ですので屋外では使用できません。

この方法はビリビリガードを用意し差し込むだけなので、簡単ですし、費用もあまりかかりません。

あまりスペースが無い場所はコンパクトなこちらがオススメ、機能は変わりません。

コンセントをアース付きに交換する方法

アースなしのコンセントをアース付きコンセントに交換する方法は、
①コンセントをアース付きに交換する
②コンセントから分電盤までのケーブルを2芯から3芯に引き換える

この2点が必要になります。

コンセントを交換するのは簡単ですが、コンセントから分電盤までのケーブルを引き換えるには、けっこうな手間がかかります。

壁内、天井内を通線できる点検口があれば引き換えは可能ですが、点検口がない場合は、モール(配線カバー)などで壁を露出で立ち下げることになります。

コンセント増設は電気工事士の資格がないとできませんので、電気工事店に依頼して下さい。

この方法は費用がかなりかかりますし、大変です。

アースが必要な家電とアースの取付方法

アースが必要な家電は水まわりもので、「洗濯機」「乾燥機」「冷蔵庫」「電子レンジ」「エアコン」などになります。

緑色のケーブル(アース線)がコンセントとは別に本体から出ていますので、これをコンセントのアース端子に取付けます。

アース線は取付ける部分の被覆をカッターやペンチで剥いてから取付けます。

アース端子には、いくつかの種類があり、ネジ式、差し込み式などがあります。

ネジ式の場合、手で締めるタイプとドライバーで締めるタイプがあります。

どちらもアース線をアース端子に入れて締めます。

差し込み式の場合は、アース線を差し込む穴がありますので、アース線の先端をねじって尖らせ、差し込むだけで完了です。

→コンセントにアース線を取付ける方法

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