電気設備の施工図(配線図)の書き方

施工図は設計図とは違いますよ。
設計図で現場作業をすると間違いや手直しが発生しやすいです。




施工図(配線図)とは、施工図と設計図の違い

建物には電気設備が付いています。電気設備とは分電盤、照明、コンセント、
電話、LAN、テレビ、非常放送、自火報感知器などをまとめて言います。

建物を建てるときには設計図を作成し、設計図を元に計画を進めますが、
設計図だけでは建物を作ることは難しいのです。

設計図はおおざっぱに書いてあるため、実際に施工するときには
つじつまが合わない場合や、設計図のとおりに施工しても電気が点灯しない
等が発生します。

そのため、設計図を噛み砕いて、実際に作業する人にわかるように
詳細に書き直すことが必要になります。

設計図をよりわかりやすく、機器の取付寸法などを書いた図面を施工図と言います。

施工図は施工者自身の施工方法や施工工程を図面化したものでもあります。
また、事前に建築業者、設備業者との取り合いを行い、スムーズに現場作業が
進むようにします。

施工図の作成フロー

施工図の作成は、建物の規模や内容によって施工図の作成リストを作り、
いつまでに施工図を作成し、承諾を得るかの計画を立てます。

施工するときには施工図は作成し、承諾を得た図面で施工しなければなりません。

【施工図の作成フロー】
①設計図を熟読する

②総合図(プロット図)の作成:各設備を建築図にプロットし、客先に承諾を得る。

③施工図原案の作成:設計図と総合図を元に施工図を作成する。

④設備業者間の取り合い:電気設備のケーブルラック等と空調設備のダクト、衛生設備の配管
等と天井内の取り合いを行う。

⑤監理者に提出:チェックバックを修正し、承諾を得る。

施工図の書き方

施工図は設計図と違い、施工図を見て作業員が実際に施工できる図面です。
施工図を見れば、口答の説明がいらないほど内容が記載された施工図が理想です。

【施工図の分類】
施工図は設備ごとに作成します。
例として、大きく分けると
・受変電設備・引き込み配線施工図
・発電機設備施工図
・幹線・動力設備施工図
・電灯設備施工図
・非常照明・誘導灯施工図
・コンセント設備施工図
・電話・LAN設備施工図
・テレビ・呼び出し設備他施工図
・非常放送設備施工図
・自動火災報知設備施工図
・雷保護設備施工図
などに分けられます。(他にも設備はたくさんあります。)

設備に分け、かつ建物の大きさにより、階数や工区で施工図を分けます。

【施工図の縮尺】
現場は日中でも暗い場所が多いです。そのため、小さい図面は文字が見えみくいです。
施工図の縮尺は1/50で作成したほうが現場で見やすいです。

しかし、建物が大きい場合、1/50で書くと配線のつながりが途切れてしまう、施工図の
枚数が多くなってしまう等、逆に見にくくなる場合もあります。

建物の大きさや用途によって縮尺を選びます。

【施工図の書き方】
総合図(プロット図)の機器から配線を書いていきます。
配線のシンボルには、天井配線か床配線かなどがわかるように
なっていますので配線のシンボルを使い分けて書いていきます。
また配線のサイズや乗数もシンボルで書いたほうがすっきりして
わかりやすい施工図になります。

配線を書いたら、機器の寸法を書いていきます。よりは通り芯からの寸法を
記入し、高さは床から(FLから)を記入します。
コンセントやスイッチの高さは基本的に共通なので、凡例に記載しておきます。

建築図を薄く書き、電気の配線、シンボルを濃く書くと見やすい施工図に
なります。

【施工図はCADで作成する】
昔はドラフターで手書きの時期もありましたが、20数年前からCADで書くのが
当たり前になりました。

CADで書いたほうが当然早いです。プロッターもカラーになっているので、
配線や機器のシンボルをカラーで書き、わかりやすくすることもできます。

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