圧着スリーブ・圧着端子 施工方法

リングスリーブ(E形)の最大使用電流、電線組合わせ

リングスリーブを使用するときは電線のサイズと本数に合わせ正しいサイズのリングスリーブで圧着します。

リングスリーブとは

リングスリーブ(終端重合せ用スリーブとも言う)とは、
電線同士をジョイントするときに使用する材料です。

形は筒状で、サイズは大、中、小の3種類あります。

サイズによって、ジョイントできる電線の本数が変わります。

ジョイントするときは、「圧着ペンチ」を使用します。

リングスリーブを使用するメリット、デメリット

【リングスリーブのメリット】
・確実に接続できるので、電線の抜け等がない。
・差込みコネクタよりも安い。(コストを削減できる)
・差込みコネクタよりも種類が少ないため、効率が良い。

【リングスリーブのデメリット】
・圧着した後ビニルテープ巻きをするので、時間がかかる。
(リングスリーブ用のキャップはかぶせるだけでOK)
・圧着ペンチ(工具)が必要。

リングスリーブの圧着方法

①電線の被覆を剥く(被覆を剥く長さはスリーブ長より1.5~3.5mm長く剥く)

②圧着する電線の本数に合った圧着スリーブで圧着する。

③正しく刻印が入っているかを必ず確認します。

④圧着後にはみ出ている電線をペンチで切り、電線の切り口の突起を無くすため、
ペンチでたたく。

⑤ビニルテープか絶縁キャップ(カワグチトーメーキャップがおすすめ)で絶縁処理する。

リングスリーブに電線の絶縁被覆が入ってしまったら失敗ですので、やり直しになります。

リングスリーブの最大使用電流及び使用可能の電線組合わせ

電線組合せ(同一の場合)
呼び 最大使用
電流(A)
同一の場合
1.6mm又は
2.0mm2
2.0mm又は
3.5mm2
2.6mm又は
5.5mm2
20 2本 - -
3~4本 2本 -
30 5~6本 3~4本 2本
30 7本 5本 3本
電線組合せ(異なる場合)
呼び 最大使用
電流(A)
異なる場合
20 1.6mm 1本と0.75mm2 1本
1.6mm 2本と0.75mm2 1本
20 2.0mm 1本と1.6mm 1~2本
30 2.0mm 1本と1.6mm 3~5本
2.0mm 2本と1.6mm 1~3本
2.0mm 3本と1.6mm 1本
2.6mm 1本と1.6mm 1~3本
2.6mm 1本と2.0mm 1~2本
2.6mm 2本と1.6mm 1本
2.6mm 1本と2.0mm 1本と1.6mm 1~2本
30 2.0mm 1本と1.6mm 6本
2.0mm 2本と1.6mm 4本
2.0mm 3本と1.6mm 2本
2.0mm 4本と1.6mm 1本
2.6mm 1本と2.0mm 3本
2.6mm 2本と1.6mm 2本
2.6mm 2本と2.0mm 1本
2.6mm 1本と2.0mm 2本と1.6mm 1本

【例】
2.0mmを3本圧着したい場合は、中スリーブを使って圧着します。

リングスリーブのテープ処理がめんどーな時は絶縁キャップがオススメ

リングスリーブを圧着したらテープ巻きが必要ですが、
リングスリーブ用絶縁キャップを使用するとテープ巻きが不要です。

使い方は、コッ…コッ…と、入った感触が2回あるまで少し回しながらねじ込むだけです。

テープ巻きよりも大幅に時間短縮になります。

絶縁キャップ自体が透明なので圧着状況も確認できます。

リングスリーブ用圧着ペンチ

圧着ペンチには、特小(1.6mm×2)、小、中、大の4種類のサイズがあります。
必ず適正なサイズで圧着しましょう。

➡各種電線、ケーブルの絶縁処理方法

リングスリーブを圧着する圧着ペンチは柄は黄色です。

赤色がP、Bスリーブ、圧着端子用圧着ペンチです。
こちらも適正な圧着ペンチを使用しましょう。

リングスリーブの許容電流は小が20A、中、大が30Aまでです。
それ以上の場合はPスリーブを使用してください。

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